地獄篇三部作
地獄篇三部作 / 感想・レビュー
susu
戦後間もなく様々な雑誌が発刊されたが、第一部「笑熱地獄」では、それら諸雑誌とそこに集った文学者がパロディで描かれており、「微苦笑」を誘われる。また、第二部「無間地獄」では『神聖喜劇』「運命の章」に結実するような、酷薄でありながらも余情を残す男女関係が描かれる。自他に厳しく批判の矛先を向けるこの作者の文章を読むと、いやでも自らの放つ俗臭が気になってしまう。
2009/05/26
レフラー
自己すらも唾棄すべき対象として捉えるものもまた自己。一見無限に続く反復運動に思えるが、無限は正しくともとどまる訳ではない。非常に面白い物語であった。
2009/11/07
わゆ
カバーが外れた状態の表紙の絵に惹かれて借りたものの、読むのがつらくてならなかった。いい年をした大人の男が自分の欲望のままにいたいけな少女を振り回すのがどうしても許せない。
2010/02/10
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