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ラットマン

ラットマン

ラットマン

作家
道尾秀介
出版社
光文社
発売日
2008-01-22
ISBN
9784334925932
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ラットマン / 感想・レビュー

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PSV

道尾秀介の名を一躍知らしめた作品。どんでん返しの連続は確かに目を見張るものがあるけど、それ以上、あるいはそれと同等に、青春小説としても十分に読むに値する。ちょっとまあ、未熟というか硬さの目立つ部分もあるけど、それも含めてこの頃の道尾秀介は良かったと思う。  ★★★☆☆

2012/05/20

わんこ

相手の事を思いやるが故に事態を難しくさせてしまった。ちょっとやるせない思いでした。姫川の姉の事件もひかりの事件もどちらもミスリードに引っ掛かった。しかも裏の裏を読もう読もうとしている自分がいて、裏を読んだらまた騙された(笑) 犯人は母と桂だと思ってた。途中でやっぱ私の読みは当たったね!と鼻高々・・・・ところがラストで・・・・・。やられた~。姫川を疑いながらも信じようと葛藤する友人二人が結構好き。そして姫川と母、姫川と友人の関係もこれから明るい方向に向かって言ってくれる、と思わせてくれるラストで好印象。

2011/01/30

めだか

「ラットマン」の絵がポイントのミステリーだけど、登場人物の過去や人間関係が描かれる中誰が・・・・。そこが作者の意図だろうがミステリー要素以外に登場人物たちの心理描写がしっかり書かれているので引き込まれる。結末より、それぞれの人間関係のもの悲しさが残る作品。

2009/12/30

しろいるか

道尾作品だからミスリードされないように警戒して読んだつもりだったけど、終わってみたら二転三転いいように翻弄されてた。姫川の生い立ちには同情の余地があるけど、ひかりに対する気持ちはあまりにも身勝手。ハリガネムシの場面も本性が出たようでぞっとした(印象強過ぎたせいでこの辺りから道に迷っちゃった)ラットマンの話は興味深かった。同じものでもその時の心情によって違って見えることって確かにある。エレベーターの話も面白かった。あと豆のにしかわが出てきたのにはニンマリ。他の話で西川刑事と真備の共演が見てみたい。

2011/01/09

Satomi

「ラットマン」同じひとつの絵が人の顔に見えたり、ネズミに見えたりする絵。状況や経験から脳が思い込み勝手に認識してしまう…。ラットマンの絵のごとく人の思い込みや誤解から生まれた哀しい真実。犯人と思わせる怪しい人物、読み手がまんまと誤解をするような言葉の数々。ミスリードされたままに最後の最後まで騙されっぱなし!!見事なドンデン返し!!これは穿った読み方をせず素直に騙された方が楽しめる♪

2015/09/05

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