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声を聴かせて

声を聴かせて

声を聴かせて

作家
朝比奈あすか
出版社
光文社
発売日
2008-08-21
ISBN
9784334926274
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声を聴かせて / 感想・レビュー

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ゆみねこ

表題作は息子を亡くした母とそれを見続けた娘の思い。娘のいじめの話は辛かった…。「小さな甲羅」は子育て中の母親の話。周囲に気を使い他人の目を気にする若い母親。2編とも母の気持ちを痛いほどえぐり出してくる。遠い昔になってしまった子育てを思い出し、少し胸が痛いです。。

2016/04/28

Ikutan

子育て中の母親の苦悩を描いた二編。忘れていた昔を思い出した。『声を聴かせて』は娘の出産を機に語る母娘の物語。息子を亡くした母と弟を亡くした娘。複雑な胸のうち。娘が話す過去のいじめが辛い。『小さな甲羅』はママ友との関係に神経を尖らせて壊れていく母親の物語。何を言われても母親を慕う武志くんの姿に胸が痛む。ああ、でも、母親の気持ちもわかるよなぁ。母乳にしろ、子どもの発達にしろ、ママ友にしろ。降りることのできない毎日に試行錯誤。お母さんも精一杯なんだよね。だから、そんなお母さん達にエールを送ります。ガンバレー!

2016/04/25

ミーコ

表題作の『声を聴かせて』は「娘は可愛いけど孫なんて可愛くない」と言った私の母親と、孫を憎らしく思ったお母さんが重なった・・・けど 幼い息子を亡くしてしまった闇を抱えてたんですね『小さな甲羅』も同じく読んでて辛かったです。息子を通して、ママ友たちとの関係が壊れて行くにしたがって お母さんも壊れて行く様が 息子に当たるママが痛かった❗息子が保育園時代に背中を噛まれ 歯形がクッキリ残った事 逆にお友達を傷付け、謝りに行った事等々 思い出しました。どちらの話も身につまされるお話でした。最後には希望が見られホッ

2016/06/27

taiko

母と子の話、2篇。里帰り出産中の娘と語らう母、彼女には幼い時に事故で亡くした息子がいた。…声を聴かせて 発育の遅い息子に苛立ちながら、ママ友との関係に悩み、壊れていく母親。…ちいさな甲羅 どちらも辛く悲しい話。過去の子育て、今の子育てと違いはあれど、母だから悩み苦しむ様子が身につまされます。特にちいさな甲羅は、痛い。ママ友の話は、私にとっては、いつでもドキドキしながら、引き込まれてしまう類の話。通り過ぎて良かったと思えるあの頃なのですよね。

2016/03/14

カピバラ

二つの話、どちらも子育てという困難を色んなアプローチからえがきだされていて、胸が苦しくなった。「声を聴かせて」は、いじめられていた娘がネコに泣きつくシーンが切なかった。置物のようになったネコは、母同様、娘には何を語ったのだろうか。子どもはおとなが思っている以上に大人だ。

2015/12/08

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