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約束の地

約束の地

約束の地

作家
樋口明雄
出版社
光文社
発売日
2008-11-21
ISBN
9784334926427
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約束の地 / 感想・レビュー

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サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

【図書館本】2017年読み始め。八ヶ岳山麓で頻繁する獣が人を襲うという事件。現実の世界でも近年野性動物が里山に出るということが多くなっている。動物が人間の領域を侵しているのか、それとも人が彼らの領域を侵しているのか。山は変わり人の暮らしも変わっていく。「自然を守れ」、「希少な野性動物を保護しよう」と簡単に言うが、人と動物が共存するのは難しい。自然を恐れ敬うことを無くした人類は何処に行くのか。孤高の老猟師、戸部の存在が良かった。残念なのはミステリーなど色んな要素を詰め込み過ぎたこと。★★★+

2017/01/02

ゆみねこ

人間と野生動物の共生は理想通りには行かない。八ヶ岳の麓の山林を舞台に人と熊と巨大イノシシが戦う。とても読み応えのある本でした。樋口さんの犬に対する愛情を強く感じましたね。

2014/10/28

ntahima

30冊ぶりの5つ★。文学賞をダブル受賞しているのにも拘わらず、何故売れないのだろう?表のテーマは人間と野生動物の共生。害獣捕殺、棲み分け、無条件保護の三者三様の立場が描かれる。一方、裏テーマは消えゆく里山文化への挽歌。山の神になりそびれた稲妻、三本足と老猟師との共通項は『老人と海』にも通底する“滅び”。そして老人の方割れとも言える老紀州犬 吹雪の存在!作中で老人が「犬と人の歴史は長い。」と呟く。思わず、遥か昔の人類と犬との出会いと、共に歩んで来た、その長い道程に想いを馳せる。犬は我々にとって初めての友人。

2012/09/05

ミーコ

読友さんからの オススメ作品でようやく読みました。 500ページからの2段組で、半端ないボリュームでしてが、手に汗握る展開で、まるで映像を観てる様な迫力!! ドキドキ感が凄いです。スケールの大きい作品です。感動作でした。

2014/05/06

カムイ

初っ端から、ペンションのオーナーが猟師に撃ち殺される、これは私が思い描いたストーリーとは違うのか、いやいや全くもってどストライクでした、環境省から出向の七尾は山梨県のとある田舎町ここでは、架空八ケ岳市とその周辺が舞台になる七尾は所長として赴任するが個性豊かな部下たちに手痛い歓迎をされる、猟師の戸部は昔気質で七尾に鼻も掛けないが、猟師、職員達の今の鳥獣保護や殺処分には考えさせられる、マスコミは上っ面しか報道しないし、そこに住んでいる住民は鳥獣に苦しまされ、そして野生動物達は生活環境を狭くさせられ→

2019/06/02

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