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本日、サービスデー

本日、サービスデー

本日、サービスデー

作家
朱川湊人
出版社
光文社
発売日
2009-01-21
ISBN
9784334926502
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本日、サービスデー / 感想・レビュー

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エンブレムT

5つの作品が収録されている短編集です。「読後感の良い本」と思い込んでいたもので、地味にダメージをくらいました。この本“黒”朱川作品ではないけれど、決して“白”ではないと思います。『世にも奇妙な物語』系とでもいいましょうか。どの物語にも、連続で繰り出されてくる小市民的な不幸があります。それが主人公の上に雪のように降り積もり、雪融けの季節を迎えても融けきらずに残っているといいますか。『東京しあわせクラブ』の読後感の悪さから、私が抜け出せずにいるだけかもですが。表題作はシリーズ化しても面白そうだなと思いました。

2014/11/07

文庫フリーク@灯れ松明の火

『オルゴォル』後の朱川さん6冊めは微妙。ミラーマンやジュリアナ風衣装は懐かしいけれど、個人的には梶尾真治さん感じる表題作。後味は良い「あおぞら怪談」右手だけのるり子さん?《おんどりゃあ》はともかく香月日輪さんの『妖怪アパート』?「気合入門」田んぼのくろに穴空けるので駆除兼ねた遊び・子供の頃やりましたザリガニ釣り。エサは尾の身加熱して固くしたもの。セイタカアワダチソウよりススキ全盛で竹が釣り竿。あの頃イモリとか生態系は豊富でした。さりげない怖さの「東京しあわせクラブ」が最も印象に残った短編集でありました。

2011/04/24

七色一味

読破。久々の朱川湊人さんです。さくさくっと読めてしまう、ノスタルジックな雰囲気のただよう軽いホラーと言うか、「世にも奇妙な物語」的短篇集です。表題作も捨てがたいし、「るり子」さんも純然たる幽霊の話なのになぜかほっこりしてしまうし、ザリガニ釣りは、少年の「悔しさ」がはっきり伝わってくるし──。でも、私個人的には最後の掌編がちょっとじ~んとしてしまうかも。クチの悪い渡し守りが、そのクチの悪さとは裏腹に、妙に優しくてイイカンジです^^

2011/12/01

しろいるか

『本日、サービスデー』『東京しあわせクラブ』『あおぞら怪談』『気合入門』『蒼い岸辺にて』の5編。表題作はこんな上手くいかないよ!と思うけど、読んでて気持ちいいし、こんなご時世だから読後はすっきり、楽しかった。『東京~』はちょっとぞわり。作中の作家は朱川さんご本人がモデル?ふくろう男らしき話がちらっと出てくる。『あおぞら怪談』にはびっくりした。手だけの幽霊・るり子??妖アパと一緒だよ!もしこれ偶然だったらそれこそが怪談だと思った^^;『蒼い~』はよくある設定、結末なのだが最後の話にぴったりな前向きさがいい。

2012/11/11

財布にジャック

あれ?これ本当に朱川さんの作品ですか?今までとちょっと違う作風なので、正直なんか複雑です。「東京しあわせクラブ」以外の4つのお話が、あまりにも良い話過ぎて拍子抜けしました。でも、こういうのも書けるんだと思うと凄い才能の持ち主であると実感!先日「赤々煉恋」や「水銀虫」を知人に勧めたら夕飯食べられなくなったというクレームが相次いだので、そういうことのないこの作品は安心して沢山の人にお勧め出来て嬉しい限りです。

2010/08/26

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