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身の上話

身の上話

身の上話

作家
佐藤正午
出版社
光文社
発売日
2009-07-18
ISBN
9784334926717
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身の上話 / 感想・レビュー

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鉄之助

高額当選者のみに、宝くじの”胴元”である第一勧銀から渡される『【その日】から読む本』。これがこの本の、大事な狂言回し役となっている。こんな本があったこと自体が驚きだったし、高額当選者が必ずしも「幸せ」のゴールとならないことも、また真なりだ。

2022/12/06

風眠

そんなつもりじゃなかったのに、宝くじで2億円が当たってしまった書店員・ミチル。最初はちいさな嘘、そしてその嘘をごまかす為に嘘を重ね、ついには洒落にならない事態になる。ある日突然、自分の手に余る大金が転がり込んできてしまったら、やっぱり人間ておかしなコトになってしまうんだな。そんな大金持ったことないから分からないけれど、お金の恐ろしさも知っておかないと。表面に見えていることだけが真実じゃない、人間にはいろいろな側面があり、意外な過去があったりする。だからこそ面白いとも言えるし、油断ならないとも言える。

2014/02/17

あつひめ

ドラマが気に入ったので原作にも手を伸ばした。そ~んなことになるの~とドラマの先取りをした感じ。そんなに急にどんどん身の回りが変化していくってまるでジェットコースターみたいだ。大金を手にすると人は変わると言うけどその前からもう少しずつ運命の歯車はズレているし。最近のNHKドラマ班、頑張ってますよね~。原作も面白いけどキャスティングもとてもいい。これからも楽しみです。佐藤さん初読みでしたが、なかなか面白い筋立てを考える作家さんですね。また読んでみたいです。それにしても…ラストの幕引きはちと性急な気がしたけど。

2013/02/08

巨峰

いわゆるジェットコースタームービーみたいな展開で映像化にぴったりだよね、これ。コメディにしかならないけど。と思って読んでたら、あ、戸田恵梨香でドラマ化したのの原作だと途中で気づきました。(ドラマは未見です)よく描きこまれたほら話みたいで面白かったです。語り手の正体がわかったときは怖かったけどw

2017/08/18

佐々陽太朗(K.Tsubota)

私はこの小説を読む間中「運命」という言葉を思いうかべていました。この小説の主人公"古川ミチル”の流され方には、単に流されていると片付けられない事情があります。「あぁ、そうなってしまうよなぁ」と思ってしまうような状況がそこにあるのです。もちろん違う道を選ぶこともできたはずです。しかし、自分が違う道を選ぶだろうかというと自信が持てない。ミチルと同じ道を選んでしまうのではないかと、いやきっと同じ道を選んでしまうと思う自分に愕然とする。

2010/01/29

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