狸汁 銀次と町子の人情艶話
狸汁 銀次と町子の人情艶話 / 感想・レビュー
幹事検定1級
昨年、読み漁った柴田さんの料理を中心とした短編集。柴田さんの作品には美人が必ずといっていいほど登場しますが、本作も妖艶な美人妻がいい味を出してくれています。料理をメインに美人妻の艶話、なかなか楽しく読ませて頂きました。かなり以前の作品ですが、続編は出ないのでしょうか?美人妻のその後が気になる読了です。(図書館本)
2016/01/09
nonたん
「一見様御断り申し上げ候」と仰々しく書いてある!私は柴田哲孝氏の本はかなり読んでる方ですよ…だから一見様ではないですから〜。などと言い訳しました。いやぁ…料理と艶話なんです。エッチです…町子さん…♪表紙絵は何とかならんのですか?勿体無いなぁ。誰か「味六屋」連れてってくれないかなぁ…。
2014/03/02
きあら
流れ板だった銀次が営む銀座の小料理屋「六味屋」で展開する6話の短編。悲しい思い出、切ない思い出。それらの思い出の傍には記憶に残る料理があるが、その料理に再会することが出来ない。それを腕が確かな銀次が解決していく。数多の居酒屋系小説とは趣が異なるかもしれませんが、私はこの世界感は好き。そして銀次の妻町子の色香が堪らない(´▽`;)ゞ
2018/12/10
さんつきくん
料理を題材にした、連作短編集。一見様お断りのお店「味六屋」を舞台に政界の重鎮や財界の役員などに愛され物語は進む。土地土地によって異なる、調理方法。お客さんの一番美味しかったもう一度食べたい一品を、証言を頼りに主人公・銀次が全国を駆け回り調理法を追求する。その描写がスカッとする。あと柴田哲孝作品によく出てくる魅力的な女性。まぁ艶話でした。銀次と町子夫妻の恋模様も興味深く読めましたが、女性が読むと毛嫌いするみたいです。214pとページ数、少ないですが、とても面白かったです。続編希望!
2018/11/20
to boy
一見さんお断りの看板を出す小料理屋を営む銀次夫妻を巡る短編集。編が進みにつれて二人の過去が明らかにされていくのも面白いし、出てくる料理もおいしそうです。しかし、著者の料理に関するうん蓄を聞かされているような感じでちょっとうんざりする部分もあります。女房の町子さんとの艶話もなにか読者サービスのように挿入された感じで違和感あり。登場人物たちにもうひとひねり欲しい所かな。それにしてもクエはいつは食べてみたいと思いました。
2023/03/24
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