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和菓子のアン

和菓子のアン

和菓子のアン

作家
坂木司
出版社
光文社
発売日
2010-04-20
ISBN
9784334927066
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和菓子のアン / 感想・レビュー

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kishikan

この本、良い後味です。和菓子を題材にした軽いタッチのミステリという坂木さんの発想にまず脱帽!ちょっとぽっちゃりした「アン(餡?)」ちゃんを始めとした登場人物も重々しくなく、それでいて特徴あるキャラクター。僕も若い頃、デパ地下でアルバイトをしたことがあるんですが、あの世界独特のものがあるんですよね。加えて和菓子の名前やそのつくりに込められた意味、お客さまが抱えるさまざまな出来事とその意味が掛け合わせられ、暖かさが伝わってきます。和菓子の美味しさに加えて日本文化の奥深さまで味わえる素敵な物語です。

2011/11/18

射手座の天使あきちゃん

「デパ地下」と聞くだけで、お腹が空くのは私だけ?(笑) そんな「デパ地下」和菓子売り場で、すべすべ大福ほっぺの「アン」ちゃんが周りで起こる小さな謎を解く?お話、登場人物のキャラ設定が結構ツボ!!  それにしても和菓子って奥深いですねぇ、薀蓄も満載 私はマスカット一粒丸ごとを求肥で包んだ源吉兆庵の「陸の宝珠」が大好きですよん♪。 v(^_^)

2011/03/13

hiro

初坂木司作品。また読メでいい本に出会うことができました。高校出たての男性が苦手で、特技もなく、唯一得意なのは食べることという杏子(アン)が、デパ地下の和菓子屋で働くお仕事小説。店長椿、和菓子職人立花、女子大生アルバイト桜井の個性的な仲間たちと、デパ地下の和菓子屋でおこる人が死なない“ミステリ”、“和菓子の暗号”を、アンが和菓子屋の店員として成長しながら解いていく、悪人が出てこない読後がさわやかで心がホッコリする小説でした。久しぶりにアンちゃんそっくりな大福が食べたくなりました。もちろん続編を希望します。

2011/12/18

くろり - しろくろりちよ

日常系ミステリ。その中でもなんてほっこりするお話でしょう!タイトル通り、ほこほこしてて熱いお茶と一緒に戴きたい本です。さり気なくままならない就職事情に触れたりしてる社会的な目線もあり。そんな中で見つけた和菓子屋さんでの素敵な仲間、溢れる和菓子のお話、お客さまの心に沿ったセレクトの仕方、自分の在り方。男前な店長や乙女な男の子、元ヤンの店員、ふくふくしてて誰よりもお菓子を美味しそうに語るアンちゃん、みんなみんな素敵でした。みんな名前に花の名前が入っているのはちょっとしたイタズラみたいで粋かな。御馳走様。

2012/02/08

takaC

並行読みしている『短劇』とのギャップが激しいな。ブラック短篇のどす黒さを際立たせるコントラスト効果を狙っているということだろうか。それはどちらに効果的なんだろうか。というか、どちらがこの人の地なんだろうか。たぶんきっと黒い方。

2015/05/21

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