KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

彼女のしあわせ

彼女のしあわせ

彼女のしあわせ

作家
朝比奈あすか
出版社
光文社
発売日
2010-05-20
ISBN
9784334927080
amazonで購入する

彼女のしあわせ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ゆみねこ

自分の三人の娘と我が身に置き換えて読んでしまい、泣けて泣けて、でも悲しいのではなく、なんとも言いようのない温かさと感動の読書でした。凪子夫妻のこれからに幸多かれ。

2016/02/20

ぶんこ

3姉妹と母の4人の女性の幸せとは? 凪子さんが亮一さんと、彼のご両親に子供が出来ないかもしれないと告げる場面で、その勇気に切なくなりました。彼もご両親も立派な方々でホッとしました。次女の月子さんの僻み振りに、愛されずに育ったと思い込んでいたら、母にとっては長女より可愛かったという言葉に仰天。物事を悪いほうにばかり受け止める性格は、本人にも周りにも辛いだろうな。4者4様の視点で語られているので、受け止め方の違いがよく分かり、不満はあるものの、幸せだと思える結末でよかったです。凪子さんにエールを贈りたい。

2016/03/12

chichichi

1行目から考えさせられました。アラサーからアラフォー世代の3姉妹とその母が、自分の現状について葛藤している問題がリアルで、その年代その立場ですごく共感できるのではと思いました。私は次女三女に共感部分あり。世の中にはこれが普通、そうするのが当たり前のような人生モデルがあるのは否めないけど、それに沿ってなくても考え方・捉え方次第で幸せに生きられる。良かったので朝比奈さん追ってみようと思います。

2015/05/26

征子、月子、凪子の三姉妹と母佐喜子の視点で書かれていて、それぞれの立ち位置や思いがよくわかってとても面白かった。冒頭の「本当に欲しいものは手に入らない。それが人生なんです」が効いてます。それぞれが少しずつ欲しいものを手放して暮らしている。でも本当に欲しいもの、本当のしあわせって何だろうって考えました。最後の「月子ちゃんへ」でボロ泣きしちゃいました。

2016/04/14

なゆ

三姉妹とその母、4人の女性の様々な生き方とそれぞれのこれからの幸せについて。姉妹でもわざわざ言わない事や秘密はあるし、両親の夫婦の形を見ていて結婚観もさまざま。長女は独身で仕事に生き、次女は子育てそっちのけでブログに熱中、三女は新婚さんなんだけど実は…で、母は熟年離婚の危機。言葉にすると簡単だけど、それまでの心の揺らぎやそこからの心の変化の様子に、たびたび視界がぼやけてしまう。〝欲しいものを求めているばかりでは、ここにある私のしあわせはこぼれていってしまう〟ラストの月子ちゃんへの手紙が穏やかに締めくくる。

2014/03/01

感想・レビューをもっと見る