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刀圭

刀圭

刀圭

作家
中島要
出版社
光文社
発売日
2010-09-17
ISBN
9784334927301
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刀圭 / 感想・レビュー

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真理そら

父の病気を知って長崎での医学遊学から急遽江戸に戻った井坂圭吾。偶然の出会いで長屋で貧乏な人の治療に励む医師として生きることになった。父の後妻だった美貌の佐和は既に薬種問屋の後妻に入っている。この佐和は物語に深くかかわるのだがいま一つ人物像が分かりにくい。が、ひたすらかっこよく描かれている。圭吾の青臭さがもどかしいが、人が成長していくということはこういう風にじれったいものなのだろうなあとも思う。

2020/07/06

美月0217

若い医者、圭吾が貧乏な人々のために診療する・・お金もあるだけで良い・・無くても診てくれるとなったら皆いくでしょう・・周りの人々に支えられて医療を続けていけるのだけど、もうちょっとな・・若いなあ、その考えでは・・と思いながらも読んでいたら途中ちょっとしたことでくじけちゃったり・・それでも、最後はもっと成長するために・・ってところで終わる・・さくっと読める話・・良い話なんだけどもうちょっと現実を見ていかないとむずかしいよ~って声を掛けたくなった・・

2015/07/10

はま

「お前はゆるぎなき「圭」となれ」小説宝石新人賞受賞の中島要さん。タイトルの「刀圭」とは薬匙のこと、「刀圭家」で医者のことを意味します。私事ですが、息子に「圭」の字をつけた僕、圭の字が何を意味するかに興味津々で手にとった本作。ストーリーはベタっちゃベタだが十分面白かった。「圭」の件はなるほど納得。もし続編が出るなら進んで読みます^^

2011/07/03

ドナルド@灯れ松明の火

中島要さんの「ひやかし」を読んで気に入ったので、デビュ作を読んだ。刀圭とは薬を調合するさじ(実は作中で明らかになるが貨幣の穴)のことから医者を指す。長崎帰りの井坂圭吾は亡き父の教えに従い、貧しい町人たちを安くまたは無償で治療していた。貧しい人たちを救おうという正義感はあるが金持ちからの援助をあてにする青臭さがある。父を助けて貰った娘サキが圭吾を助け励ます。支援してくれていた薬種問屋千歳屋の若旦那と言い合いになり援助を切られて苦境に立つ。デビュー作としてはよくできている。中島要さん要注目作家である。

2011/11/14

はる

いきなり手術の緊迫シーンで一気に惹きこまれました。☆o☆ 命の大切さ、貧しさとの戦い、肉親の情、人を思う心・・・重いテーマを軽い調子で語り尽くしているところが粋でした。^^ その後が気になる出来事や、細かい『?』を気にせず楽しめばよいのでしょう。^^

2013/06/16

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