長い廊下がある家
長い廊下がある家 / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
作家アリスその19。短編集。表題作やロジカル・デスゲームなんかがイイ。
2013/10/22
ゆきねこ
背中を伸ばして読むちゃんとしたミステリー。犯罪があり、謎があり、トリックが明かされる。叙述トリックは大好きだが、たまに正統派を読むとほっとする。表題作は日常からかけ離れた場所が設定。長い廊下がある家が、横溝正史のようにおどろおどろしている。「雪と金婚式」は50年前の場面の再現をしようとする心意気が魅力的。老夫婦が今後も幸せでありますように。「天空の眼」の犯行動機にも驚かされた。やはりフィールドワークは大切。「ロジカル・デスゲーム」は、犯行動機は謎だが、知的ゲームのロシアンルーレットとして楽しめた。
2024/01/20
ミナコ@灯れ松明の火
火村×アリスの短編集。いつもと同じくふたりの掛け合いが楽しくてニヤニヤしながら読んだ。アリスだって活躍できます的な話や火村オンリー話など、変化球も読めてこれはこれで面白い。「雪と金婚式」は初出のアンソロジーで既読だったけれど改めて読んでいい作品だなあとしみじみ。人の優しさというものがミステリの手法を取ったことによって綺麗に浮彫にされているように感じられた。
2011/10/21
青蓮
長らく積ん読になってて漸く読みました。本作は火村シリーズの短編小説です。有栖川先生の短編小説は小技が効いてるものばかり。どれも楽しめました。「天空の眼」ではアリスがひとりで謎解き。アリスもやればできる子!国内で大麻が自生しているのは驚きでした。「ロジカル・デスゲーム」では火村が危険な目に…!ハラハラしちゃいました。確率の問題にいては全く解らなのですが、ラストで火村が解りやすく解説しています。確率、すごい。
2013/10/31
藤月はな(灯れ松明の火)
「お帰りなさい、火村先生、アリス」と諸手を挙げて喜んだ最新刊でした^^表題作でのアリスの思いついたトリックに「そんな馬鹿な・・・」と思いつつもまさかの真相にあっとなりました。生徒に「これがフィールド・ワークか」と尋ねられた時の火村先生の答えや「天空の眼」でのアリスの感じた苦さに「謎を解くことで辛い思いをする人もいる」と遣る瀬無くなりました。「ロジカル・デスゲーム」では一瞬、「?」となりましたが火村先生の大きな例えを使った説明に腑が落ちました。
2010/12/09
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