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嫌な女

嫌な女

嫌な女

作家
桂望実
出版社
光文社
発売日
2010-12-16
ISBN
9784334927387
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嫌な女 / 感想・レビュー

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takaC

八章構成と知らずに読み始めた頃は話の展開が読めず読書ペースが上がらなかったが、パタンが分かってからはとても楽しめた。読み終えた次のページで知る原題『ずっとずっと向日葵』も意味深だな。徹子=向日葵という比喩か。

2011/04/12

紫 綺

ことの発端は夏子。嫌な女はやっぱり嫌だ!!弁護士になった石田徹子の仕事と精神の成長の物語。荻原弁護士事務所、聴取の秘技~「腹が立ったのは、どんな時でしたか?」「おやっと思ったのは、どんな時でしたか?」。人間ってものがじんわりしみる話だった。

2013/08/17

タックン

本屋の文庫コーナーのお勧めの紹介で題名で気になった本。連作短編になってて読みやすかった。でも嫌な女って誰なんだろう?・・・題名がやっぱしっくりこない。夏子は実際に近くに居たら嫌な女かもしれないな、でもここではあまりそうゆうイメージで書かれてないから嫌な女ではないかもね。それより主役の徹子の寂しさや夏子に騙される男たちの不甲斐なさ・哀しさが気になったな。最後のみゆきさんの手紙には感動したな。

2013/10/10

里季

大変面白かった。語り手の女弁護士がだんだん歳を重ねていき、貫録が出て来るさまがよかった。ところがいくら読んでも題名になってる「嫌な女」は誰一人出て来やしない。困った人は大勢いたが。そして中盤を過ぎるころから、自分のことを嫌な女だなあと思っていた私が、「あれ?それほど私も捨てたもんじゃないかも・・・」と思い始めていて「おや?」と思ったのが不思議だった。「丸ごと受け止めておしまいなさい。気に入らないことも、哀しいことも。そうすれば、きっと生き易くなるわよ。」みゆきさんの言葉は、私の心にもヒットしたのだ。

2014/05/14

taiko

弁護士徹子先生の半生。タイトルの嫌な女は、折々で徹子に仕事を依頼する遠縁の夏子のこと。かなりの悪女ですが、人に幸せを与える天才で、直接関わらない分には、興味をそそられる魅力のある人。徹子を取り巻く人々が素敵です。事務所の人達、元夫など。徹子の人生は、充実していたものだったと思います。「腹が立ったこと、おやっと思ったこと」徹子が先輩弁護士荻原から教えられた質問。これが随所で効いていました。私の実生活でも使えそう、と密かに考えています。徹子の成長共に進む時代背景も懐かしく、楽しかったです。

2017/08/02

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