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カササギたちの四季

カササギたちの四季

カササギたちの四季

作家
道尾秀介
出版社
光文社
発売日
2011-02-19
ISBN
9784334927431
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カササギたちの四季 / 感想・レビュー

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takaC

シリーズ化の香りが濃く漂う。「春・鵲の橋」「夏・蜩の川」は、この一冊の中では起と承の役目は担っているがそれ以上の価値はあまり無く、謎解きもどちらかというとお遊び的。転にあたる「秋・南の絆」は重要性が高いだけに十分に練り込まれていて読み応えあり。しかしそれ故に「冬・橘の寺」が、締め括りとしてはやや物足りなく感じてしまう。

2011/08/31

パフちゃん@かのん変更

日暮さん、面白いですね。気が弱そうで勘が鋭く芸が細かい。人に気を使ってストレスがたまりそう。菜美に気づかれないようにしているらしいが、菜美ちゃん意外と鋭いから気付いているみたいですね。それでも母の愛には気づいていなさそうなのが不思議。最後の「橘の寺」が気に入りました。なんだかラットマンに似ているかも。道尾さんは騙しますね。

2012/09/29

そのぼん

連作ミステリー短編集でした。日常の中のミステリーって感じで、怖さはなかったところがよかったと思います。

2012/05/01

nyanco

直木賞受賞第一作、こう来たか…。今までにないほどPOPで明るくミステリータッチながらも誰も死なず極悪人も場しない。どの話も親子がテーマで…優しく最後にはほろりとさせられて…、道尾さんこんな優しい作品も書けちゃうんだ~。リサイクルショップ・カササギの日暮と華沙々木のコンビは、しをんさんの多田便利軒の二人を思い出させる。似ているとか、誰かと比べたり…って道尾さんが嫌がることだけど…w今までの作品と違って…なんて書くと、また「ぼくは自分の読みたい作品を書いているだけですから…」って言い出しそうだし…w続→

2011/03/04

しろいるか

ここ最近読んだノンミステリの鬱々とした作風とは一変、十八番の叙述トリックものとも違う、軽妙な日常の謎ミステリが新鮮。状況証拠から誰でも思いつくような推理を名探偵気取りでぶち上げる華沙々木と、そんな彼に花を持たせつつ裏で真相に辿りつく真の名探偵・日暮、日暮が「天才・カササギ」のイメージを守り続けるきっかけとなった少女・菜美。何だか真備シリーズトリオを彷彿とさせる。各章の冒頭で必ず出てくる黄豊寺の住職とのやり取りも楽しい。しんみりした切なさもあり個人的には満足。シリーズ化を期待したい。

2013/01/22

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