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大絵画展

大絵画展

大絵画展

作家
望月諒子
出版社
光文社
発売日
2011-02-19
ISBN
9784334927462
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大絵画展 / 感想・レビュー

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s-kozy

巻頭にポール・ニューマンとロバート・レッドフォードに捧ぐとある。「スティング」を意識したということか(「明日に向って撃て!」じゃないのか)?しかし、あのテンポのよさから来る謎解きの爽快感は感じられない。ドンデン返しには驚くが、独特の文体で背景が灰色に感じられるせいか?全体的にもたつきが感じられ、今一つスッキリしなさが残ってしまった。バブル景気の狂乱ぶりとポストバブルの日本の落ち込みさ加減を読み取れたことはよかったかな。

2013/11/18

BlueBerry

スティングとゆー映画が発想の原点のようで「落ち」を楽しみにして読んでいましたが割と普通でちょっと残念。盛り上がりに欠けるのだよねぇ・・。ストーリーの展開は丁寧だったと思います。序盤△中盤○ラスト○

2014/04/30

紅香@本購入まであと9冊

生きてる間、1枚も売れなかったゴッホの絵画は今やオークションにかければ、億という価値を生み出している。『医師ガシェの肖像』流転の物語。。面白い。持ち主を渡り歩いてる間に奉り上げられ、でもその期待に応えられなくて、疲労感漂うガシェ。「面倒は、ごめんだ」と愚痴が聞こえそう。この物語でもガシェにとっては、すごい冒険。だんだんガシェが可哀想になってくる。飛ぶように売れる人気画家になったゴッホ。今の現状を知ったらゴッホは何てコメントするのかな。『画家は時代を残すことに生命を燃やし尽くすから悲しいのです』

2016/09/24

RIN

文章も巧いし設定もテーマも面白いのに今一つ地味な作風という印象のあった著者だが、今作はエンタテイメント性に富み弾けた感じで嬉しい。いつもの如く、くどいくらい説明過多ではあるが、結末に向けて畳みかけるように痛快に進む犯行とこんな「犯罪」を計画した裏の人間ドラマが爽やかで読後感もすこぶる良い。寡作な作家さんだが、この路線での次作を楽しみにしたい。

2012/09/03

nyanco

バブル期にジャパンマネーにモノを言わせて投機目的として購入された絵画を題材にし、絵に関わっていた人や、絵には関心はなかったが金を目的としていた人々が絡み合って物語が進行する。金策に困っていた二人が実行犯、駒として動かされる。計画を立てているのは…、背後で準備に携わっていたのは…、そして真の黒幕は…たたみかけるように進行する後半は、非常に面白かった。タイトルになっているラストの大絵画展の様子も、ルパンの様な大泥棒たちの演出の様で美しく、そして楽しい。続→

2011/03/17

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