冥府小町
冥府小町 / 感想・レビュー
Norico
陰陽師の土御門家に仕えている平九郎さんが活躍するシリーズの6作目だそうで。まったく知らずにこの巻だけ読んでしまいました。短編なので問題はありませんが。陰陽師がでてくるから、怨霊とか絡んだ話なのかと思いきや、主人公が霊を信じていないので、人情ものの推理小説って感じ。短編のせいか、事件の結末などさらっと一二行で終わってたりとやや物足りないかも。
2016/01/17
星落秋風五丈原
占い師を統括する安倍晴明を祖とする陰陽師の一族、土御門家の笠松平九郎は、次々と舞い込んでくる摩訶不思議な事件を解き明かす
2011/03/07
行加
久々の、平九郎シリーズ。表題作より、媼の鬘とか、冥加な銭の方が、物語としては面白かったです。平九郎、主人公なのに何だか陰が薄くなりましたね…(^_^;)
2016/10/01
ワッピー
久しぶりのシリーズ回帰。占いというものをバランスツールととらえ、世の中の平穏のために情報収集としても、事件解決の糸口としても使うという発想には共感できるものがあります。各話のテーマがややぼやけている感があり、占いそのものは主役にはならないところも残念。とはいえ、江戸時代の京の人々の暮らしぶりや人の心意気は伝わってくる雰囲気は大好きです。
2013/08/24
ハルト
シリーズものと知らず読了。意外に地に足ついた陰陽師ものというか。人の気持ちの暗部をほの見せるような事件を「陰陽師」という役職の人間が解決していく連作短編集。話の途中途中で解説の入る苦手な形の作品であり読みにくさを感じはしたけれど、おもしろかったです。意外に救いのなかったりするところが嫌いじゃない。
2011/04/08
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