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絆回廊 新宿鮫Ⅹ

絆回廊 新宿鮫Ⅹ

絆回廊 新宿鮫Ⅹ

作家
大沢在昌
出版社
光文社
発売日
2011-06-03
ISBN
9784334927585
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絆回廊 新宿鮫Ⅹ / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

『絆』一文字がこれだけ重いとは。鮫島だけでなく、様々な登場人物の絆と因縁が絡み合う。新宿生活安全課に在籍する以上、今後も金石とは敵対免れないだろうな。断つに断ち切れない人の結びつきを《絆》と呼ぶ。晶との絆も課長との絆も断ち切れるはずがない。ひたすら歯を食いしばる鮫島。鮫は泳ぎ続けなければ溺れてしまう。新宿鮫のヘヴィなターニングポイント。ただ、ただ、今はひたすらに桃井正克警部に対して 敬礼! 敬礼! 敬礼!

2011/07/12

巨峰

区切りの10作。新宿鮫シリーズのある終焉。自分に正直に、自分から逃げないで生きるということは、どうして、こんなに苦しいものだろうか。毅い人間の哀しみが胸を揺すります。心に重いものが、残りました。

2011/06/11

えみ

これ以上、奪ってくれるな。新宿鮫シリーズ10作目にして新宿鮫として様々な命の危機に見舞われ、その度に脱してきた鮫島に最大の悲しみが襲う。これが失うという本当の絶望か…。絆によって打ち砕かれた絆。目的の為に情を捨てるのは簡単だが、そう割り切れないのが人間だ。犯罪者も刑事も、それだけは同じだった。魂を裂かれるような苦しみを、今後どうしていくのだろうか。売人の情報提供により、拳銃を探し求める男がいることを知った鮫島は、単独で事件を追うが…。そこに見えてきたのはお礼参りに誰かを執拗に狙う男の影だった。これは辛い。

2022/07/05

つねじろう

大好物の鮫の新刊が出てたのは知っていた。でも前作の終わり方から次は何らか大きな節目を迎える予感がして、本屋で背中を見ながら少し待って貰ってた。相変わらず犯罪に対する嗅覚は鋭く喰らい付いたら離さない鮫島。20年を越えて続くシリーズだがお伽噺の主人公達のように皆年を取らない。物語の鮮度もクオリティも些かも落ちない事は毎回驚く。今回は公私に追込まれ奔走する鮫島。22年前に掛け違えたボタン。報われない愛が報われかけた時、何かが弾けて鮫も物語も絶体絶命を迎える。その中で鮫が下した選択は?どうする鮫島どうなる新宿鮫。

2014/07/15

紫 綺

何じゃこりゃー!?久し振りの新宿鮫シリーズに、わくわくしていた。長いブランクにもかかわらず、直ぐにのめり込めた。なのに前作までに比べて、ストーリーに深みが伺えず、物足りなさを感じた。それにしても、晶はどうなるんだよ~?後ろ髪を引かれながら、次作に期待。

2011/09/03

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