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応仁秘譚抄

応仁秘譚抄

応仁秘譚抄

作家
岡田秀文
出版社
光文社
発売日
2012-05-18
ISBN
9784334928247
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応仁秘譚抄 / 感想・レビュー

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糜竺(びじく)

岡田秀文氏の作品は初めて読みましたが、予想以上に面白かったです。まず、応仁の乱については、最近、何かと話題にもなっているようですが、正直、私自身あまり知らなかったので読む事にしました。そうしたら、思った以上に、読みやすくて引き込まれる作品でした。足利義視、日野富子、細川勝元、足利義政、の応仁の乱に関わる4人がそれぞれ主人公の4話がのせられており、同じ出来事に遭遇しても、人によってこうも、見方や考え方や反応の仕方が変わるのかと、非常に興味深く読めました。またいつか、岡田秀文氏の作品を読みたいです。

2018/06/05

hideo

足利義視、日野富子、細川勝元、足利義政の使用人から、それぞれの立場で封建主義の瓦解から生まれる混乱の様子が描かれている。物語としては平坦。権力への妄執は、その権力から退くことからの恐怖だろう。それにしても、この時代の政治の混乱は、無能な指導者によるものであり、その政治に右往左往する民衆が気の毒に思う。

2015/06/12

ren5000

個人的に日本史上一番あほらしい戦いと思っている応仁の乱を足利義視、日野富子、細川勝元の視点で描かれ最後に足利義政の庭師が語る話でなるほどとなりました。ダメ将軍で知られる義政の遠謀深慮にはさすがに出来すぎかなとは思いますが、すべてがフィクションとは思えない。

2014/08/23

onasu

室町時代、8代将軍足利義政の治世、応仁の乱前後の時代を、義政を始め4人の視点で描いている。  義政より将軍継承を打診され還俗するも、時代に翻弄されるだけの実弟足利義視。管領職で、権威、権力を兼ね備え、応仁の乱収束の後は、呆気なく舞台を去る細川勝元。義政の正室で、恐妻とも称されるが、母として、またダメ夫の妻としての苦悩に苛まれる日野富子。主役のはずが、黒子のような振る舞いを自慢げに種明かしする義政。  おもしろい構成の作品で、この時代のものを初めて読む方には向いているでしょう。

2012/06/28

ハッピーハートの樹

応仁の乱は何故起こったのか?結構大きな争乱ですが、歴史の授業でもさらっと流されるし、テレビドラマなんかで取り上げられることも少ないですよね。それは教科書に載ってることが、だいたい起こったことの全てで、裏に隠された謎や陰謀の影が感じられないからなのでしょうか。でも戦乱の時代。権謀術数がめぐらされて、現代には伝わっていない陰謀があっても不思議はないですよね。一般的には将軍としては暗愚なイメージのある足利義政ですが、イメージ変わったな。もちろん完全なフィクションだってわかってますけどね。銀閣寺行ってみようかな。

2012/12/16

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