KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

壺の町

壺の町

壺の町

作家
望月諒子
出版社
光文社
発売日
2012-06-19
ISBN
9784334928308
amazonで購入する

壺の町 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ででんでん

お気に入りさんのレビューが気になり、読んでみたら、なんか、あれ?あ~これは以前に読んでいた💦それでも、望月さんの文章に取り込まれ、かなり忘れてしまっていることもあり、最後までおもしろく読めました。これらの作品があって、「蟻の棲み家」へと続いていったんだなあと納得。堪えがたい過去であったけれど、何とかその呪縛を絶ち、未来を向くことができていたら…と思わずにいられないが、もしも自分がと考えると、同じようなことをしてしまうかもしれない。彼のようにはできなくても…。幸せに背を向けることになっても。

2019/06/17

バネ

いやあ、シンドかった。。読了後の正直な感想。ただ、読むコトを諦めなくて良かったとも思った。例え犯人が分かっていたとしても。(ソコまで行き着くのが長いコト山の如し。。)そして、読了して初めてカバーのイラストや帯のコトバの意味が分かった。暫くは、この作家はいいかな。。。

2023/03/25

ミスターテリ―(飛雲)

壺の町。題名の意味することがわからなく、解説を読んで納得、どうやら阪神大震災の被害の中心、神戸市長田地区がテーマのミステリーで、確かに長田だけ被害が大きく、まるでそこだけ取り残された町であった。 おもしろく読んだが、犯罪の動機に納得できず、犯行の不可解さが理解できず、ましてや犯人が最愛の女性を殺すという理不尽な行動に絶望さえ感じ、読後感がすっきりしなかったが、それらはすべてこの壷の町に取り込まれてしまった人々の悲劇を描くことで、震災の町の傷跡の深さを伝えたい、作者の意図が感じられるすばらしい作品であった。

2020/01/24

かおる

神戸の住宅街で中年夫婦と娘が生かされたまま焼かれるという猟奇的殺人事件が起こった。残されたのは確実なアリバイを持つ勤務医の娘婿一人。絶望と復讐が絡み合い、夢中になって読めた。4

2019/06/14

RIN

デビュー作から文章が巧い作家さんだと思ってはいたが、今作は全体の構成も凝っていて改めて「小説が」巧い作家さんだなぁと感じた。先の見えない展開に気は急くものの1行も読み飛ばせない緻密な物語。全体に重苦しいトーンで読み手がそこそこタフな時でないと、この重苦しさに巻き込まれて気分的に参ってしまいそうだし、阪神大震災の被災者の方たちにはしんどいのではないかとも感じる内容。リアリティがあるようなないような、共感できるようなできないような。ミステリの範疇に収まらない逸品です。

2014/11/01

感想・レビューをもっと見る