KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

神と語って夢ならず

神と語って夢ならず

神と語って夢ならず

作家
松本侑子
出版社
光文社
発売日
2013-01-18
ISBN
9784334928681
amazonで購入する

神と語って夢ならず / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

優希

面白かったです。幕末から明治にかけての壱岐の島の物語。歴史に名を刻む人は多かれど、ここでの出来事は華やかな歴史の中には残ることはありませんでした。それでも自分の忠義に誓って生きる人物がいたということを忘れてはなりませんね。壱岐という島が犠牲者を出さなければ今の姿はないと思うと切なさをもこみ上げてきます。

2017/05/14

to boy

「吹く風に 潔く散れ山さくら 残れる花は とふ人もなし」  幕末~維新にかけての動乱期に政に翻弄された隠岐の島の主人公達。古代より天皇と関り深いため尊王攘夷に身を捧げながらも明治政府のご都合主義などで死者まで出すことに。パリコミューンより早く自治政府を立ち上げた島民のことはもっと広く知って欲しい歴史です。これは多くの人に読んでほしい名著だと思います。読んだ後、心に静かな感動が響き渡りました。

2020/01/12

to boy

まさか再読とは登録するまで気づきませんでした💦 一粒で二度おいしいとはこの事か。明治維新前後の動乱期に幕府と新政府に振り回された隠岐の島。攘夷を信じて官軍に入ったが新政府は開国して洋装に。然らば自治政府を立ち上げて攘夷を行おうとした主人公達の素直で純粋な気持ちと待ち受けた凄惨な運命が語られていました。歴史に翻弄され埋もれた人々の貴重な記録です。

2022/11/17

kaoriction@感想は気まぐれに

「歴史は、生き残った勝者が作る。勝者の正義だけが、後世に伝わる。斃れた者の思いは、歳月の流れに沈み、やがて忘れ去られていく」。そんな風に忘れ去られてほしくない歴史があるということなのだろうな。幕末。江戸最後の年、倒幕と尊王攘夷に揺れる隠岐島。明治維新の裏だ。世界初の自治政府を始めた井上甃介の50年にわたる奮闘、敗北、友の死、復讐、恋、そして罪。華やかな表舞台の維新だけが歴史ではない、ということを痛切に思う。個人的には、人物像も物語ももう少し突っ込んだ感じが好き。サラリとしすぎ。大河ドラマにいいかも。

2013/07/11

LIBRA

隠岐島って何処だったと言う位の認識。歴史上の島流しのイメージしかありません 最近は、ゲゲゲの鬼太郎でしたね~ 幕末から維新の頃にこんな物語があったなんて~壮大過ぎて、読後は、何だかカロリー消費した様な気になりましたぁ! 離島ゆえの政治的弾圧等に耐えかねて、蜂起する主人公達の熱い物語。友情あり、裏切りあり、夢あり、悲惨な現実ありと大河ドラマを見ているかの様な、圧縮されたストーリーの一冊になっています。主人公のラストは、もの悲しく、タイトルがしっくりくる作品でした。 隠岐島をもっと知りたい方にオススメで~す

2013/03/28

感想・レビューをもっと見る