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奇譚を売る店

奇譚を売る店

奇譚を売る店

作家
芦辺拓
出版社
光文社
発売日
2013-07-18
ISBN
9784334928896
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奇譚を売る店 / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

連作短編集。古本屋で買った本から始まるSFミステリ。帝都脳病院入院案内・こちらX探偵局なんかがイイ。

2014/08/21

藤月はな(灯れ松明の火)

「また、買ってしまった」。本を売っている店を出た時、あなたはこうつぶやくことはありませんか?この本はそんなフレーズで始まる、寂れた古本屋で見つけた本に纏わる奇譚集。BGMは勿論、「世にも奇妙な物語」のテーマ。フォント、逢魔が時色の表紙とどこか不気味な絵も心をざらざらと逆撫でるような不気味さをより一層、際立たせる効果となっている。「時の」は20世紀小説の先駆けとも言われる『トリスタム・シャンディ』がモデルか?それでも「より良き自分の人生が有った筈だ」と思い、今を生きようとしない人にあの終わりは分相当だと思う

2013/11/17

あん

「また買ってしまった」で始まる6編の短編集。古書店で購入した本により、不思議な世界に引き込まれてしまう「私」が主人公。古書店で購入経験のある人なら誰しも、「前の持ち主の思いが込められているのでは?」と考えたことがあるのでは?そこを上手くつかれてしまい、読み始めたら奇異な物語に一気に取り込まれてしまいました。私も物語に喰われてしまったのかな。読了後もゾクッとしてますが、この雰囲気は嫌いじゃないですし、装丁も挿絵も字体もノスタルジックで、物語に合っている感じですよ。

2014/11/22

コットン

奇譚を買うところから始まる短編集。それぞれにしかけがあるものの、出来れば1つのエピソードを膨らませたほうが良かったのではと思う。おすすめは少年探偵のコスプレ姿を制服の少女と思い込んでいた主人公の話。

2013/10/19

えみ

自分から歩み寄らないと、嫌悪感に喰われそうになる奇矯な小説…何とも言い表せない普通の理解を越えたこの小説…癖があり過ぎる!だけど嫌いじゃない、寧ろ好き。なんでそうなった、そしてどうなった。が最終章に集約されていて、有耶無耶では終わらせない。真っ当だからこその悪魔なホラー。更に読者には、畳み掛けるように絶望な真実が告げられる。読んだ人だけが味わえる恐怖。勇気があるなら試してみてほしい!好みが極端に別れそうな小説だけど、どこか古びた香りが漂うこの一冊に私は惹かれてしまった。今日から暗闇と背後には気を付けよう。

2022/09/05

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