ヴルスト! ヴルスト! ヴルスト!
ヴルスト! ヴルスト! ヴルスト! / 感想・レビュー
utinopoti27
逃げてばかりの人生から、何とか脱皮しようともがく19歳の勇人と、不甲斐ない自分のせいで家庭崩壊を招き、何故かブルスト作りに熱中する通称「髭太郎」。物語はこの2人が中心となって進みます。理想の味を求めて試行錯誤の果てに、渡航した本場ドイツで彼らが経験したこととは・・。本作は登場するキャラを絞り込むと同時に、それぞれのキャラ付けがしっかりできているため、ストーリーの軸がぶれずに安定感があります。多少安易な展開はあるけれど、巧みな文章でつい引き込まれてしまう。読んで良かったと素直に評価したいエンタメ作品でした。
2018/02/25
ぶち
タイトルから一目瞭然のようにヴルスト一辺倒のお話し....かと思ったら、ドイツパンも登場してドイツ好きには心躍り、涎が出てくる描写ばかり。特に、ミュンヘンやフランクフルトなどのお馴染みの街が登場し、ドイツのヴルスト状況が詳細に描写される個所では、"そう、そう、そうなんですよ!ほんとうに美味しんだよ"と叫んでいました。 ストーリー自体は、挫折から立ち直っていく青春小説ですが、可もなく、不可もなくといった感じです。 とにかく、ヴルスト齧りながら読むと、臨場感が半端なくあがります。
2021/02/07
takaC
”傾向と対策”だけじゃどうにもならない世界に進むための”傾向と対策”。
2017/01/14
ねむねむあくび♪
ヴルスト(ソーセージ)を作る見知らぬおやじ、通称 髭太郎に巻き込まれ、高校中で、高卒認定試験に挑む勇人のヴルスト作りへのお話♪髭さんに良いように使われる勇人にイライラしつつも、ソーセージの歴史やドイツのヴルストや生の豚肉の話などが面白い作品。ご都合の良い本筋よりも(笑)本場の極上のヴルストが食べたくなる~。ビールとヴルストを食しながら読めば、もっと楽しめたかな!?一番ご都合が良すぎるのは、ラストの明日香。久しぶりに再会して、その場で聞いて一緒に行くか~?(ヾノ・ω・`)ナイナイ。無理があるわ…( ̄▽ ̄;)
2014/03/24
よこたん
“焼け焦げた皮をぷつっと噛み切るなり、ねっとりした肉の地層にさくりと前歯が食い込んだ。途端に焼けた脂の香ばしさに鼻腔がくすぐられ、潤沢な肉汁がどっと押し寄せてきたかと思うと、肉そのものの存在感が口の中一杯に広がる。” 料理本でも食のエッセイでもなく、小説。ドイツの駅の売店でのヴルスト(ソーセージ)買い食いの感想がどえらい(笑) もう、読んでるだけでお腹がいっぱいになりそうなくらい、試食、試食で主人公達の塩分と脂肪分摂りすぎを勝手に心配した。順風満帆にはいかない人生で、打ち込めることに出合えたら幸せだな。
2017/01/14
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