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ミーコの宝箱

ミーコの宝箱

ミーコの宝箱

作家
森沢明夫
出版社
光文社
発売日
2013-09-19
ISBN
9784334929022
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ミーコの宝箱 / 感想・レビュー

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ウッディ

ソフトSMの女王様をしながら娘チーコを育てるシングルマザーのミーコ。ミーコが見つけた宝物のエピソードを辿りながら、人として大切なものが何かを教えてくれる物語でした。宝物探しをする目と多くの人から感謝される手を持つことなど、厳しい祖母から伝えられた人の幸せの本質は、しっかりと心に刻まれ、娘に伝えられていたのが印象的だった。「辛いことがあっても心は傷つかない、やすりで磨かれるように心がピカピカになる」という言葉も心に響きました。多くの人々との出会いや思い出や自分自身を宝物にして生きていきたいと思いました。

2021/05/10

風眠

私の心の中の何かがチクっとしている。生きていればそれなりに問題を抱えていたり、生き辛さを感じたり、こんな自分が嫌だって思うことだってあるけれど、それでもやっぱり幸せのほうがちょっと多いんだったと気づく。私にも「宝箱」はあるんだって気づく。不幸は印象が強烈だから、人はそちら側ばかりに気が取られてしまいがちだけれど、自分の在りようで、ものの見え方が大きく変わるのだなと思う。幼い頃、両親に捨てられ祖父母に育てられた風俗嬢のミーコ。彼女の芯のぶれない生き方を通して、幸せとか、愛とか、何かそういうのを思い出した。

2013/12/27

おしゃべりメガネ

森沢さん作品9作目です。今回はいつもの‘ほっこり’とは少し違ったテイストで、ほんわりとはしながらもシリアスかつプチダークな雰囲気でした。幼少の頃、両親に捨てられ、祖父母に育てられ、特に祖母には厳しく躾けられ、時を経て、波乱万丈の人生を歩み、母子家庭となりながらも強く、たくましく、そして幸せに生きていく女性のお話です。他作品のような明るくコメディタッチは本作は若干ナリを潜め、貧しさや家庭環境におけるツラさがシリアスに書かれています。しかし、さすがは森沢さん、ただの暗いシリアスモードだけではありませんでした。

2014/01/25

文庫フリーク@灯れ松明の火

表紙モデルは「じぇりたん」と呼ばれる女性。SMをはじめ風俗の裏側や介護の現場を渡り歩いてきた彼女は、愛娘について語る時必ず涙腺が決壊。けれど、とても明るくて礼儀正しく、幸せそうに笑う。森沢さんの創作に、ちりばめられた「じぇりたん」の経験した現実。第一章を読んで眉をひそめる方も、最終第七章では温かな涙に頬を濡らすはず‐なぜ本屋大賞にノミネートされないのかな?森沢明夫さん。生まれてすぐ父母に捨てられたミーコを育てたのは、父方の祖父母。指物師の祖父は「ミーコの目は、毎日小さな宝物を見つけるためにある」と教え→

2014/05/15

紫綺

手づくり市会場で読了。やばい、やばい、目の前が波打ってる。家で読んだら、間違いなく号泣しているだろう。当たり前だけど、色々な愛情の形があるんだなぁ。神原泰三とシリウス…結構好きだな♪

2013/12/07

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