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この雨が上がる頃

この雨が上がる頃

この雨が上がる頃

作家
大門剛明
出版社
光文社
発売日
2013-12-14
ISBN
9784334929190
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この雨が上がる頃 / 感想・レビュー

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しんたろー

『確信犯』が良かったので大門さん2作目は短編集を選んでみた。雨がモチーフに使われた7つの話は、平易な文章で読み易く、ミステリとしての完成度にバラつきはあるが「どんでん返しを楽しんで!」というサービス精神が伝わってきて嬉しくなる。どの話も映像が目に浮かんでくるような情景描写で、人物も簡潔かつ充分に描かれていて好感が持てた。特に情感が上手く絡んで心温まるラストの『軍艦橋に降る雨』はお気に入り!ミステリの短編と言えば、横山秀夫さんが圧倒的な横綱だと思っているが、大関クラスまで上がれる筆力を持った実力作家さんだ。

2019/04/27

モルク

雨の日にまつわる7つのミステリー短編集。どんでん返しありで、どの作品も楽しめた。レンタルビデオ店での立て籠り事件が意外な展開を見せる「この雨が上がる頃」が特によかった。また、ラブレターをもらった修斗が美少女誘拐事件に巻き込まれる「雨のバースデー」ではラスト混乱し二度見。見事にしてやられた。最終話ではあの「滝川要」がちらりと登場する。最近読む機会の多い大門作品。短編もまとまっていてよかった。

2021/09/06

まこみん

雨を背景にした7編の短編集。どれもが思いもしなかった展開で楽しめた。主人公がラストに白黒反転したり、これ迄の行動の本意がラストで明らかになったり。読メでの口コミが良いのにも納得の一冊。「地検の通り雨」で最後に明かされる名前、滝川要は他の話に出てくるのね。そちらも読みたくなった。

2019/12/21

タイ子

大門さん、軽めの短編集7編。雨を背景に事件が起こる、それは突然に…。そして終わる、全てをひっくり返し意外な結末で…。くぅ~!どんでん返しの末に騙される快感は気持ちいいです。雨をモチーフにしてるせいか物語のどれもが優しさの感じられるミステリってところもいいですね。特に「雨のバースデー」は・・・崩れました(笑)。ムリがありそうな話もすらりと読ませて楽しませる。これぞ、名手!

2019/05/15

hirune

主人公でも容赦なくどんでん返しの餌食になっちゃう非情さが結構好きかも^^; さて次はどんな風にひっくり返してくれるのかな?と思いながら読む…クセになっちゃいますよね☆

2018/01/29

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