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黒龍荘の惨劇

黒龍荘の惨劇

黒龍荘の惨劇

作家
岡田秀文
出版社
光文社
発売日
2014-08-19
ISBN
9784334929633
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黒龍荘の惨劇 / 感想・レビュー

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W-G

ずっと読みたい本に登録したまま放置していたが、期待通りのクォリティだった。文章が端的で、いちいち考察や検証を挟まずに物語が進行するので、横溝のような不気味さは減じられ、殺人のペースも物凄く早い。しかしそこがまた昔っぽいというか、昭和初期の本格はこんな感じだったので、明治の舞台設定も活きている。その半面、わらべ唄のインパクトは弱くなっており、見立てである意味もあまり無かったりするが、非常に良い雰囲気が醸成されており、読み進める側にとっては良いスパイスになっている。シリーズ他3作品もチェックしていこうと思う。

2017/03/24

absinthe

月輪(がちりん)龍太郎の第二作目。ホームズとワトソンよろしく掛け合いも面白い。事件は前回よりも陰惨で狂気に満ちている。例によって時代背景とうまく絡んだ事件でもある。こういうネタを思いつくのは凄いなぁ。今回の暗い雰囲気に比べて文体が軽いような気がする。さらにうるさいことを言うと、犯人側の目的を考えると、こんなに面倒くさい危険なことしなくても良かったと思う。

2023/11/20

papako

一度読み始めて断念していたけど、再チャレンジ。楽しかった!明治初期の日本で、首切り殺人が起こった。そして古いわらべ唄になぞらえて次々に殺人が起こる。古い時代だからこその犯罪。探偵の月輪と友人で助手の杉山が犯人を追うも、次々に惨劇は起こる。サイコパスな漆原。政治絡みの圧力もあるが、警察だってやるなぁ。ちょっと読みにくかったけど、最後はすごく楽しんでました。

2020/07/30

瑞佳

表紙通りの胡散臭さ。あり得んやろ、こんな館!ンもーダイスキです♡ わらべ唄に見立てられた殺人とか、仰々しい背景もデタラメな登場人物もこれ以上ないくらいお約束通りで可憐な胸は踊る踊る♪「ガチ」の傍若無人ぶりもナイス。周りの空気はまったく読まず、瞬時に場を凍りつかせるキャラの探偵は案外キライじゃないので(゚∀゚) そして誰もいなくなるまでずんずん人が死にまくる。ええの?ええのか。大混迷の末、最終章で一気に怒涛の伏線回収。いやーお見事。いろんな意味でええもん読ましてもらいました。

2017/03/07

山田太郎

結局なんだか名探偵とはとても思えんという欠点はあるものの面白くは読めた。シリーズ化するのかな。

2015/04/13

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