鳳雛(ほうすう)の夢
鳳雛(ほうすう)の夢 / 感想・レビュー
とん大西
まさに王道中の王道。独眼龍政宗の一代記。500頁という長編に最初は躊躇いましたが、ドラマチックな政宗の生涯に釘付けとなり、あっという間に読了。読み応え抜群で面白かったです。父との酷い死別、毒殺未遂、秀吉との対峙、謀叛疑惑…。大河でも有名なシーンが少し切り口をかえて描かれています。付き従うは寵臣にして朋友の小十郎。強い絆で結ばれた主従。お家の復興、隆盛、維持。遅すぎた天才が巨大な敵に立ち向かう。目指すは奥州制覇。まさに男ダテ!(ちなみに政宗が病床の小十郎を見舞う場面…わかっちゃいるけど泣けてきたょ)
2018/04/14
baba
読メさんのレビューに魅かれて手にする。奥州制覇を夢見た伊達政宗の一代記。父との別離、秀吉との対面、謀反疑惑などよく知っている場面も興味深く長さを感じさせず一気読み。特に幼少より付き従う片倉小十郎とのやり取りは、この人が居たから政宗になり得たのだ。最後の別れの場面はウルウル。
2018/05/08
onasu
伊達政宗は読んだことなかったな、てことで久しぶりに戦国一代記を堪能。 もう10年早く生まれていれば、とはよく言われますが、東北というか、関東以北が西国に遅れていたので、ここでの登場が歴史的必然かもしれない。西ではその地方に覇を唱えた大名がいたのに、陸奥ではそれさえなしえない、てとこが証佐か。 形勢逆転の目は、いくつかあった。しかしながら、何れもがそうは転ばなかった。それでも、伊達家繁栄の礎を築いた。 勢力拡張の経過が、いつの間に!、とか軽っ!、てな感はあったが、大著をあっという間に読んでいました。
2015/02/24
ハッチ
★★★★★伊達政宗の生涯を描いた歴史小説。誰もが聞いた事ある武将だか、晩年、家光に伊達の父と呼ばれ外様大名ながら大事にされたのは初めて知った。戦国の世の中で、これほどの英傑もなかなかいないのではないか。もし、10年早く生まれていたなら、天下を取ったと言われるのも頷けた。面白かった。
2015/01/10
Mzo
伊達政宗が主人公なので、素材の面白さは文句なし。ただ、1巻で生涯を描いているせいか、非常に淡々とした感じ。ダイジェスト版を読んでいるような印象。山岡荘八『伊達政宗』を先に読んでいる身としては、正直物足りないですね。逆に山岡版未読で、文庫全8巻という分量に躊躇している人への入門編としてはありなのかな?
2015/02/11
感想・レビューをもっと見る