KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

この国の仇: 反論できない正論を討つ

この国の仇: 反論できない正論を討つ

この国の仇: 反論できない正論を討つ

作家
福田和也
出版社
光文社
発売日
1998-06-01
ISBN
9784334971816
amazonで購入する

この国の仇: 反論できない正論を討つ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

阿部義彦

この国を憂える福田和也さんの時評エッセイ+評論の様なもの。至極まっとうです。教育関係だけ感想を書きますが。学校給食は役割を終えたので廃止すべし。には大賛成です。しかしそうすると馬鹿な親が反対するというのがやはりこの国の白痴ぶりを現してます。親が楽したいだけです。弁当作るの嫌ならお金をもたせても良いです。そうやって皆の家庭の事情を食事で見て人各々違うんだなあと勉強するのが食育です。羨ましがられる子供は想像つくね。利権絡みで止められないのですかね?もっといえば文部省と義務教育も廃止したらいいと思います。

2016/07/27

さらば火野正平・寺

明らかに前後で矛盾している意見もあるが、保守派の論客らしい意見で清々しいものも多い。同感できない部分もあるので、読むと対話をしている気分で刺激もあった。

2011/06/04

半木 糺

90年代に連載された福田の時評文をまとめたもの。福田はある意味で初期の批評を除けば意図的に「書き散らし」をする人物なので、本書の文章も一種の型どおりのものになっているのはある意味で当然である。しかし、「「ひとを殺してなぜいけない」に理由などない」のみは福田の本気の文章である。殺人を否定する「理由」を求める風潮に対して、そもそも生に「理由」などない、人の生はどこまでも「理由」なきものであり、だからこそ尊いのだということを福田は繰り返し述べている。「文学者」福田和也の魂の叫びがこの章には込められている。

2023/09/28

感想・レビューをもっと見る