スキー的思考
スキー的思考 / 感想・レビュー
aritan
とりあえず、一通り読みました。身体性、超越性、技術性をめぐる学生運動からスキーの習得に至るまでのエッセイ。評論ほどではないが、笠井さんならではの思想やスキープレイヤーなどからの引用を用いて書かれている。笠井さんファンなら学生運動の体験記も書かれているので、読んでおくと面白い。『探偵は天使』の理論的背景も書かれているように見える。
2016/12/24
ressenti-man
図書館で見掛けて借りてみたが、ぼくのスキー的思考と重なっており面白かった。スキー的思考の本質を笠井は身体性、超越性、技術性としており、それに基づきこれまでの半生、特に学生運動への関与について半分近くの紙面を割いて総括している。その学生運動は時代的なものだが、それ以外の登山や車でのスポーツ走行に超越性等々を求めるのはぼくも一緒なわけで、自分が学生運動や他の政治活動あるいは宗教活動なりにのめり込まないのは何でだったのだろう、という問いへ答えるヒントがありそうな感じ。ついでに最後の中沢新一批判も面白いし妥当。
2012/06/08
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