新世紀へようこそ

踊る猫

あのテロが起きてから（直後に、と言うべきか）このような試みをいち早く行い得たそのフットワークの軽さと勇気に感服する。どのような立場に立ったとしてもここまで迅速に事態をにらみ、そこから毎日のようにメールマガジンとして記事を書き、読者の異論に答えることは並ならぬ蓄積と（イヤミに聞こえかねないとも思うが）ある種の度胸を必要とすると思うのだ。今読んでも、今の世界が孕む問題が出尽くしている感を抱く。平和憲法と対外政策、ポリシーと実務の板挟みで日本はどう動くか。その問いはウクライナに場を変えて今なお問い続けられている

2022/09/14

Maumim

池澤氏の論調にはおおむね賛同できるが、そこにも読者からは「こうくるか」っていうような反応が返され、それにさらりと反論してみせる。このやりとりがおもしろい。読者の中に、根本利通さんを発見したり、故マスード将軍やタリバン、ペシャワールの会などに対するいろいろな見方が示されていたり、改めて「答えは一つじゃない」と思った。 池澤氏の意見がすべてではないと頭では分っていても、説得されてしまうのだ。

2012/10/31

ハルナ

書かれたのが数年前なので今の情勢とは合わないところもあるが、池澤さんの考え自体はぶれない。きちんと考えて、もし結論が出なくても考えのプロセスを丁寧に書いているところに好感が持てる。そして、読者との双方向のやりとり。ほぼリアルタイムで反応が返ってくるのは、メールマガジンという媒体の特性なのかもしれないけれど、それをひとつひとつすくい上げて検証していくのがよかった。

2010/03/20

yellow0702

この時代をリアルタイムではほとんど覚えていない身としては、当時の情勢に意外な点も多かった。ただ、大体において池澤さんが危惧していた方向に進んでいるのがなんとも。メルマガ方式は新鮮で、読者の方々の視点も面白く読んだ。

2016/10/13