「幸福な偶然」(セレンディピティ)をつかまえる
「幸福な偶然」(セレンディピティ)をつかまえる / 感想・レビュー
一穂青燈
手放す前の再読。まるで語り部のお話のような本。筆致に手書き世代の気配を感じます。日頃きちんと構成された文章ばかり読んでいるため、結論(話のオチ?)になかなか至らないおしゃべりに似た情報提示の順番に少し苦労しました。しかし参考文献が20冊近くあり、エピソードが豊富で内容は濃いです。科学の発展はセレンディピティに支えられてきたという印象を持ちました。天に大きな円を描けという話をしてくださるお父様がいることを、うらやましく読みました。人に勧めたくなる、良い本です。
2016/01/20
mietreky
いわゆる「セレンディピティ」にまつわるエピソードや著者自身の子供のころからの経験につきあわせた「幸福な偶然」との巡り会いがかかれた一冊。少々、強引な部分もあるが、著者の人間性のすばらしさと努力に関心した。
2009/06/12
May
日野原先生がセレンデピティ(先生風だと「よき偶然に出会う能力」じゃつまらないから「幸福な偶然」「掘り出し上手」)について書かれた本なのだが、「常時、用意されたレセプターあったから、幸福な偶然を捕まえられた」「偶然を装って巡ってきたチャンスを逃さない」などと説明されると、プランドハプンス・セオリーを思い浮かべてしまう。面白かったのは「棚からぼた餅が落ちてくるためには、「ぼた餅がある」と自分が信じられる「棚の下=環境」に身を置かないと落ちてこない」って箇所。→続く
2010/04/03
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