他諺の空似 ことわざ人類学
他諺の空似 ことわざ人類学 / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
"世界はことわざで連帯する"米原ワールド炸裂!遺作、待望の刊行。
2006/11/12
阿部義彦
米原万里さんの、遺作と帯に有りました。光文社から2006年に刊行。ブックオフで発見。諺を世界各国から集めてその類似性を、もって風刺しており、下ネタジョークも鋭く思わず何回も声を出して笑ってしまいました。文化も全く異なるところで同じ文句が同じ意味に使われて居るなんて本当に不思議ですね。私の気に入った諺は「安物買の銭失い」より、金持ちが蛇を食べると、病気を治しているのだと人は言う。貧乏人が蛇を食べると、腹が減ってるのだと人は言う。です!
2016/01/09
Mayu
他の方の感想にもあったように、繰り返し主張される米国批判、(当時の)小泉政権批判はちょっと極端に感じたのですが(著者の共産主義的なバックグラウンドが影響しているのでしょうか?)、3.11以降マスメディアに不信感がある自分としては、そこから離れた見方として、とても参考になりました。諺そのものについても、意外な由来など、面白いトピックスがたくさんありますが、それが主旨ではなく、それに基づいた社会的主張がメインという感じだったので、報道や風評の裏にあるものに想像力を働かせる冷静さを常に持ちたいなと思いました。
2015/04/09
じじちょん
世界各地のことわざを集めて、ブッシュや小泉を強烈に風刺しています。 相違点はありますが、日本のことわざと同じような例えが各国にそれぞれある事を知るだけでも面白いです。米原さんの造詣の深さはすごいです。
2016/12/16
さたん・さたーん・さーたん
各国各種のことわざを、当時の世界情勢・時事問題と絡めて紹介する。突拍子もない下ネタ話をツカミに、世界のことわざを列挙しながら痛烈な政治批判をする。現代社会にいやらしさを覚えたところで、次の下ネタ話が気になって読み進めてしまう困った本(笑)
2017/07/03
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