とっぴんぱらりのぷぅ
とっぴんぱらりのぷぅ / 感想・レビュー
たか厨
2009年刊。「筆者が幼年期から読んできた何万冊もの本から、面白いものを、特に海外の冒険小説から厳選し、答えた全12回のインタビュー」と「柳広司、久美沙織、藤田和日郎らと行なった、本を巡っての対談」からなる二部構成の書籍。児童向けに翻案された小説が、いかに自分の血肉となってきたかを語る筆者が熱い。「原典にはないアクションシーンや心躍る場面を勝手に追加した翻案小説が、原典を凌駕する面白さを獲得してしまった」という、ある種トホホな実例も幾つか挙げられていて、原典の作者には申し訳ないが、笑ってしまった。(続)
2020/08/27
おひゃべりのナオ@【花飛】ヤオイは三月の異名にあらず
お涼さまがひどかったから、なおさら田中センセを惜しむこと一入、本は面白くなくっちゃいけない「期間を返せ!と言いたくなることが、と自分で書いてるじゃないか。恨み事はさておきつ、本に対するセンセの愛情が本物だと伝わってくる。特に、読書に擦れた者にとっては、最初の本との付き合い方がどういうもんだった、を思い出させてくれる一冊。
2015/09/20
緋莢
お気に入りに登録している方が感想を書いていて、興味を惹かれて、手に取りました。2009年刊行なのですが、何故か文庫化されていません(光文社刊行なのに)。田中芳樹が少年時代に読んだ本について語ったインタビューと、柳広司、久美沙織、藤田和日郎との対談が収録されています。 第一回で<子どもにも受け入れられるだけのおもしろさと、普遍的な価値観みたいなものが提供できていたから、古典として今日まで生き残っているんだと思います> や(続く
2021/12/08
はみ
『銀英伝』の田中先生のブックガイド本。インタビューと対談がまとめてありました。読んでいるととにかく読書をしたくなる本でした。“あとにも先にも、この本を読んでくれないと、この世界は経験できないよ”は本当にそうだと思います。私は映画や漫画だと傍観者な感じで楽しみますが、本だとその世界に自分も入り込んでいく気持ちになります。そして羨ましかったのが、幼少期の頃に少年少女文学全集と読まれてたこと。私は幼少期の頃は本に全く興味がなかったので、本当に羨ましかったです。
2017/05/17
スプリント
田中芳樹氏のこどもがでてこない作品を中心としたブックガイドです。 後半には柳広司氏、久美沙織氏、藤田和日郎氏との対談が収録されています。 やや田中礼賛の傾向が強い対談でしたがこちらも面白かったです。
2016/11/27
感想・レビューをもっと見る