8歳から80歳までの世界文学入門
8歳から80歳までの世界文学入門 / 感想・レビュー
Y
文学で得られる豊かさにふれられた。年齢に応じた読書入門かと勝手に思っていたので、本を開いてみると子供向けの本についてが中心で少し肩透かしをくらったような感じもしたけれど、すごく面白かった。小川洋子さんの話すこと、そして人柄が素敵だなあと思ったので、小川洋子さんの著作をこれから読んでみたい。
2017/03/31
かもめ通信
この広い世界には実に多様な面白い文学が山ほどあるってことは、わざわざ教えて貰わなくてもよく知っている!と思いつつ、ちょっとだけ覗いてみるか……とページをめくったのが運の尽き!いやだわ、なにこれ面白い! 収録されている5つの対談のトップは池澤夏樹。「世界文学全集」と「日本文学全集」の編集方針の元となっている考え方に思わず唸る。小川洋子、青山南、岸本佐和子、マイケル・エメリックと続くのだが、その読書遍歴にも人柄にも目の付け所にも驚き笑う。世界の文学だけでなく、世界の中の日本文学を考えることができる1冊だった。
2016/10/10
tom
図書館の紹介本コーナーに置いてあった本。このコーナー、月替わりで、テーマ本を集めているのだけど、普段目に入らない本を置いている。そして、この本をめくってみると敬愛する岸本佐知子さんが登場する。これは読まなきゃと借りてくる。翻訳者が何を考えているのかが浮かび上がって来てとても面白い。そして、小川洋子,青山南と続いて対談の面白さにワクワクする。池澤夏樹さんは読んだことのない人だけど、ちょっと凄そう。読みたい本が増えてしまって、酒を飲み干すじゃなくて、本を読み干す事態に突入しそう。嬉しいような拷問のような。
2021/08/26
わか☆
読友さんが読んでいて気になっていた本。文芸評論家の沼野充義さんが池澤夏樹さん・小川洋子さん・青山南さん・岸本佐知子さん・マイケル・エメリックさんと対談する内容です。自分の中でくすぶっていた文学についての疑問を分かりやすい言い方で説明してくれていて、とても満足しました。たまに文系の人間や文学は必要ない説をぶつけてくる人にうまく説明できなくて悲しい気持ちになっていたので。小川洋子さんの「そこに書かれるのを待っている物語がある」という文章が好きでした。
2023/05/28
ののまる
おもしろかった!欲を言えば、題名にある8歳(こども)についての話はたくさんあるので、80歳前後の老人にとっての文学も語ってほしかった。
2019/09/24
感想・レビューをもっと見る