骨のフォークロア (シリーズ・にっぽん草子)
骨のフォークロア (シリーズ・にっぽん草子) / 感想・レビュー
姉勤
あとがきの通り、民俗学というよりは、民族宗教学というような世界各国(主に日本とキリスト教国、非西洋価値観国)の人骨に対する観念を紹介、考察する。ほぼ100%火葬の現代日本だが、かつては土葬、風葬、再葬して葬るもの、畏怖や敬意の対象として祀ることも珍しい事ではなかった。沖縄など日本でもポリネシアや南洋世界と共通点が多い。骨や属して強壮剤とする慣例や、各国独特の宗教感、即身仏、アメリカのシステマチックな葬儀など興味深い。
2022/12/18
mörkö
関東大震災というとどうしてもされこうべが連想されます(不謹慎)。鳥葬とか風葬とかいろいろあるけどじゃあ残った骨はどうすんのっていう本だった。今や弔わなきゃならない骨が残ってるのは困っちゃったりする時代になっていくんだね。。。死ぬ前に骨の納まりどころを決めとかないとならないのかなあ。なんだかそれも世知辛い。
2012/09/01
Misato2009
死んだあとに残される骨を、ひとはどう捉え、どう扱ってきたか。 「あとがき」にて著者はこう語る。 【本書の目的は「骨」に関するフォークロア(民俗学)をグローバルに比較民俗学の視座で論じようとしたものである。しかし、当初の目的とは異なり、出来上がった本書は「骨」のフォークロアというよりも、「骨」をめぐるフォークレリジョン(民俗宗教)といった方が適切であるかも知れない。(P211)】
2011/07/25
蘇芳
さくさく読める。おもってたより骨に関して日本人はきめ細かい。
2008/10/08
感想・レビューをもっと見る