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神隠し: 異界からのいざない (叢書・死の文化 12)

神隠し: 異界からのいざない (叢書・死の文化 12)

神隠し: 異界からのいざない (叢書・死の文化 12)

作家
小松和彦
出版社
弘文堂
発売日
1991-07-01
ISBN
9784335570469
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神隠し: 異界からのいざない (叢書・死の文化 12) / 感想・レビュー

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GaGa

この本は素晴らしい!妖怪による神隠しがコミュニティの保護の為に生まれた存在であることには驚かされた。民俗学はとても奥が深くて面白いものなのだなと実感。著者は文化人類学と日本民族学の教授で著書も多数ある様子、もっと読んでみよう。

2010/11/29

空虚

事故に発狂、人さらい、そして口減しのための子殺し、近世に限らず現実社会は直視できないほど過酷だ。だからこそ、生々しい世界は、天狗や狐のせいにして異界へ追いやられねばならない。だから「社会的な装置」=神隠しが必要とされた、なるほど、卓見だ。企業戦士と受験戦争に明け暮れる現代人にこそ神隠し(一時的な社会からの離脱)が必要かもしれない、という結論はよくわからんが。

2015/08/31

るっぴぃ

民俗学は面白い。そう思うには十分なのだが、どうしても根拠不足じゃないかな、って思う。まぁあまりこっちの分野の本は読まないからこれぐらいが普通なのかな? Missing読了後に、ぜひ。

2010/11/16

あなた

神隠しは、イニシエーションである、と文化人類学的観点から神隠しの読み直しをはかる。なるほど、ひとはみずからを他者にいちど簒奪された上で新しい主体をもち、新しい社会に参入していけるのか。ということは物語論にも応用できるじゃないか。でも、文学理論で使うにはあまりに図式的なんだよな

2009/07/13

かずら

行方不明者を人でないものがさらったとする「神隠し」について。日常のとなりにまったく違う世界がある。人間はそこに潜り込める。もうそういうことを心から信じられなくなっているけど、それだからこそ、魅力的に映る。一般的に知られている昔話からも、神隠し的なテーマを見つけ読み込んでいくのが面白かった。天狗や鬼などの妖怪の区別についても、もう少し知ってみたい。

2013/03/26

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