世界幻想文学大系 第19巻 サラゴサ手稿
世界幻想文学大系 第19巻 サラゴサ手稿 / 感想・レビュー
起死回生の一冊を求めて
2022年に岩波文庫から1810年版をベースにした新訳が出ましたが、これは1804年版をベースにしたもので、全訳ではなく第十四日までです。巻末の解説というか「ポトツキ論」と題された作家の概要は本文に劣らず面白い。1810年版とは違い、ややあけすけなエロ描写もなんだかご愛敬。それにしても素晴らしい小説。新訳のほうが好きだけれど、この本との差異を比べながら読むのも楽しいです。
2022/11/20
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