ク・リトル・リトル神話集 (ドラキュラ叢書 第 5巻)
ク・リトル・リトル神話集 (ドラキュラ叢書 第 5巻) / 感想・レビュー
ヴィオラ
たまーに読みたくなると言えば、ホームズパスティーシュとクトゥルー神話。クトゥルー関係のラノベも少し溜まって来たし、ちょいまとめて読もうかと。 このドラキュラ叢書の一冊は、多分再読。そしてダブって買った一冊。荒俣宏さん編集ですが、なかなかにポイントを押さえた4部構成で、クトゥルー入門の一冊としては最適かも。 それにしても「君は死にそうになりながら、何故に手記を書き続ける」問題w
2018/01/20
新天地
超古代の時代から懐かしさを感じる少し昔の年代そして現代、何処とも知れない秘境を始め辺鄙な田舎から場末の博物館に大都市の地下と邪神とその眷属は時も場所も選ばず暗躍し、遭遇する人々は翻弄されるままであったり辛くも難を逃れたりあるいは撃退に成功したりと様々。おどろおどろしい共通の題材でも作家ごとの解釈の違いで展開も味わいも違って楽しかった。特に面白かったのはマンハッタン島の地下鉄を舞台に深く棲む者達とそれを調査する鉄道警備隊の「地の底深く」で、最も現代的な設定と内容そして主人公の手記にリアリティを感じた。
2024/11/24
gu
荒俣宏の解説と作品の並べ方が良い。遠回しな仄めかしをせず、場合によっては描写すらしないで「恐ろしい」だの「忌まわしい」だのと言葉にしてしまう無粋さが妙な魅力になっている。それがクトゥルー(ク・リトル・リトル)神話の面白さだと思う。C・A・スミスの『白蛆の襲来』が気に入った。
2012/07/27
なにがし
クトゥルー、クトゥルフの名で称される一連の怪奇作品群の触りが手堅く収録されているので入門にもよろしいかと。現代の作品に親しんだ上で顧みる古典の中に、ルーツの源泉を垣間見る瞬間がなんとも言えず面白いのです。
2011/05/19
可兒
荒俣宏と聞いて。かなり多くの神話が、百年足らずのうちに作られたことは、やはりとても興味深い。しかし荒俣さん、ク・リトル・リトルはないですよ
2009/10/15
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