怪奇小説の世紀 第1巻 夢魔の家
怪奇小説の世紀 第1巻 夢魔の家 / 感想・レビュー
KAZOO
「淑やかな悪夢」を読んで興味を持ったので西崎さんが編纂しているこの作品集を読んでみようと思いました。12作収められていてどれも西洋の19世紀から20世紀初頭のゆったりとした感じにおおわれています。怖さというのは直接に出てこない感じなので読んでいるときよりも読後にじわっとくる感じがします。「岩のひきだし」「人形」「陽気なる魂」などが印象に残りました。
2019/04/11
くさてる
怪奇小説アンソロジー。いかにも、という古さだが、だからこそ楽しめる雰囲気に満ちた作品ばかりで面白かった。そのなかでも時代を越えた面白さを感じたのは、ヴァーノン・リー「人形」とエリザベス・ボウエン「陽気なる魂」。とくに後者は、これは私の思っている解釈でいいのか、それとも誰かもっと納得のいく説明を教えてくれないか……と思ってしまう奇妙さと怖さ、孤独さに満ちていて読み応えありました。
2019/03/13
スズツキ
怪奇小説のエース級を揃えて、なおかつここでしか読めないものも多数収録という豪華本。内容的にも中々楽しめる。ガハハと笑いながら10分後には忘れられる単純な話ばかりで良いね。
2013/05/04
国重
文庫版である『怪奇小説日和』に未収録の作品はヴィンセント・オサリヴァン「火宅」、E・L・ホワイト「夢魔の家」、A・M・バレイジ「違う駅」、ヴァーノンリー「人形」、E・Fベンスン「アルフレッド・ワダムの絞首刑」 初読の作品では「人形」が特に印象的。既読の作品ではW・F・ハーヴィーの「旅行時計」がやはり良い。エリザベス・ボウエン「陽気なる魂」は今回の再読でもさっぱり分からず
2015/11/26
メイロング
ああ、昔はこういう話がウケたんだろうなーという懐古的な感想はなく、今でも通用しそうな話が多くて、読み手のモチベーションが上がる上がる。W・F・ハーヴィーの「旅行時計」なんか新耳袋に載ってたっていい。またヨナス・リーの「岩の引き出し」やA・M・バレイジ「違う駅」など、怪異が生じておかしくない舞台作りに、ワクワクが止まらなかった。
2009/12/04
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