怪奇小説の世紀 第2巻 がらんどうの男
怪奇小説の世紀 第2巻 がらんどうの男 / 感想・レビュー
KAZOO
西崎さん編集による怪奇小説第2巻です。12作が収められていてどれも昔のイメージを持っていて最近のおどろおどろしい感じのものとは異なっていて時間がゆったりと進む感じです。表題作やドイルの作品そのほかいくつかはどこかのアンソロジーでも読んだことがありました。このような感じのものも時たま読むとフレッシュなイメージを持ちます。
2019/04/20
くさてる
古典的な怪奇小説アンソロジー第2巻。これもやはり古めかしい独特の雰囲気があって、一気に読むとすこし胸焼けがするような濃さでした。お気に入りは、これは時代を越えるお話で、みんな作者を問い詰めたくてしかたがなくなるだろう、なハリファックス「ボルドー行き乗合馬車」、題名そのままの内容なのに、せつなさが極まるレ・ファニュ「妖精にさらわれた子供」二作です。
2019/03/13
メイロング
怪奇小説とは、幽霊や怪奇を取り巻く、周りの社会の話なんだなあと再確認。まず幽霊が現れて、それに対する人々の反応。それが主で、実はここで自殺した云々というオチは、別になくても問題なさそう。12篇読み通して、貫かれてるのはそんなところかしら。超短篇な「ボルドー行の乗合馬車」の気持ち悪さは落語になりそう。最後の解説がめちゃくちゃ文章上手いな。
2010/08/18
timeturner
「ウエッソー」の最後でびっくり。
2012/04/12
伊佐奈
それぞれ面白い話ではあったけど、一番印象に残ったのは編者の西崎憲氏のあとがき(?)「好事家志願」だった。デイヴィッド・マレルも書いてたけど、実生活がしんどいときには、なぜか怪奇小説が欲しくなるのよね。
2011/11/26
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