KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

英国風の殺人 世界探偵小説全集 (6)

英国風の殺人 世界探偵小説全集 (6)

英国風の殺人 世界探偵小説全集 (6)

作家
シリル・ヘアー
佐藤弓生
出版社
国書刊行会
発売日
1995-01-01
ISBN
9784336036766
amazonで購入する

英国風の殺人 世界探偵小説全集 (6) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ちどり

貴族の屋敷で少人数でのクリスマスパーティー、その時期にたまたま屋敷に訪れ研究していたた外国人の博士も共にパーティーに参加していたが、当主の息子が毒殺され、その後病弱だった当主の耳にも何者かが息子の死を告げ口したため、ショック死してしまう。忠実な執事・当主の息子と内密で結婚していて息子が相続をすることに喜ぶ執事の娘・当主の息子を愛していた娘(結婚していた事実を知らなかった)・屋敷の者が死に貴族の地位を相続する予定だった大臣・大臣の警護していた刑事・野心家な政治妻…短いながらも簡潔で読みやすくラストも良

2017/07/08

本木英朗

英国の黄金時代本格ミステリ作家のひとりである、シリル・ヘアーの作品のひとつである。俺は今までに2回読んでいて、今回で3回目だ。「ウォーベック邸に神のご加護を!」 クリスマスを言祝ぎ、シャンパンを飲み干した青年は、次の瞬間その場に倒れ伏した……という話から始まる。全体でも250ページくらいということもあって、真犯人が誰かってことは、今の俺でもわかったよ。でもやっぱり面白いのよねえ。そういうところでも作者&翻訳者に乾杯だろうか。大満足でした。

2022/03/27

ごへいもち

これといって派手さはないけどいい雰囲気。なるほど英国でなければ起こりえない事件。日本人の私には推理レースに参加できないし

2011/10/15

bapaksejahtera

余命の少ない事を覚悟した英国貴族がその館に親族を招きクリスマス祝賀会を催す。そこには貴族の従弟である大蔵大臣とその警護官、貴族の嗣子のファシスト等正規の招待客と共に偶々居合わせた大陸人の歴史学者などが雪に閉じ込められる設定。その息子を始め3人が死ぬが、その様子を見た学者がこの状況を18世紀に大ピットの死で貴族を嗣ぐ虞れがあり、上院に祭り上げられかねなかった小ピットと同様な事態を連想する。これが本作題名の伏線。外国人が英国風なるものを揶揄しつつ素人探偵を演ずるポアロを思わせる愉快な一作。他作品にも期待する。

2021/11/21

タカラ~ム

『世界探偵小説全集』の第6巻。大雪に閉ざされたウォーベック卿の屋敷で開かれた聖夜の夜会。その席で跡取り息子のロバートが毒殺される。犯人は誰か。犯行の動機は。古文書の調査のためにウォーベック邸に居合わせたボトウィンク博士は、この事件が「英国でしか起こりえない事件」だと気づく。それはどういうことか。異邦人であるボトウィンク博士だからこそたどり着いた事件の真相は、英国の貴族階級と労働者階級という区分とその体制の中で築かれる政治制度を理解しているとよりわかりやすいと思うが、知らなくてもミステリーとして面白かった。

2020/06/22

感想・レビューをもっと見る