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書物の王国 1 架空の町

書物の王国 1 架空の町

書物の王国 1 架空の町

作家
東雅夫
J・L・ボルヘス
出版社
国書刊行会
発売日
1997-12-01
ISBN
9784336040015
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書物の王国 1 架空の町 / 感想・レビュー

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サトシ@朝練ファイト

萩原朔太郎の猫町を読むとどうしても1Q84でいつの間にか自分自身が損なわれてしまったシーンを連想してしまいました

2017/07/23

芍薬

地図には乗らない最果ての町や、忘れられた古代文明都市、いつもの見慣れた街の裏側まで異界の町が並びます。ポオやラヴクラフト、泉鏡香など錚々たる顔ぶれ。やはり山尾悠子さんの静謐な文章で構築された「遠近法」は絶品でした。

2012/10/08

みねたか

タイトルテーマに関する古今東西26の短編を集めた作品集。千夜一夜物語からボルヘス、ポオ、萩原朔太郎、つげ義春などバラエティ豊富。2段組ということもあってか、読み進むのに苦労した。「青銅の町の奇談」、ポオの「鐘楼の悪魔」、街から出ることのできない夫妻を描いた「ロンジュモーの囚人たち」、そして、二つの事件を描いた手記が交錯する「闇の路地」が印象深い。

2016/08/21

ykshzk(虎猫図案房)

様々な作者によって描かれた「架空の町」は、町そのものが意識を持って呼吸しているよう。そしてなぜか、今自分が暮らしている世界より、この本に出てくる「どこでもない架空の町々」は身近に感じる。作者達の描写力によって、町がリアルに見えてくるからだろうか。デジタル化など諸々のせいで、今現在暮らしている世界が、なんとなく薄く感じられるせいだろうか。楽しかった。時を忘れて没入出来た一冊。短編集なので好きなところから読んだが、最初から順に読んでいくことで世界観を味わえるように編集されていると後書きで知り、後悔。

2022/07/15

saeta

架空の町をテーマに各々の作品が共鳴するように配置されたユニークな試みの短編集(一部エッセイもあったが)。普段なかなか手に取って読む機会が無い作家との出会いなど、例えると野外フェスに参加するイメージで読み進めたが。初めて接したアーティスト・曲なのに気が付くと足でリズムを取り始め、積極的に楽しむ感覚で。ボルヘスのみ既読だったが、その他数ある作品の中で山尾悠子の「遠近法」が一番の発見だった。著者を見ず読み始め、硬質な文体から勝手に男性作家の作品かと勘違いしたが。その他の作品も掘り下げて読んでみたい作家。

2021/07/20

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