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書物の王国 8 美少年

書物の王国 8 美少年

書物の王国 8 美少年

作家
須永朝彦
ジャン・コクトー
出版社
国書刊行会
発売日
1997-12-01
ISBN
9784336040084
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書物の王国 8 美少年 / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

再読多し。『長野まゆみの偏愛耽美作品集』などに載っていた作品もあり。『男色大鑑』の小輪の話は再読してもモヤモヤする。後で念者ができたからって先に契りを結んだ主人が寝静まってからイチャイチャするのに罪悪感はなかったのだろうか。それ程までに念者への愛は主従の誓いや貞節よりも重いのか。後、この話は角川ソフィア文庫版収録の押絵が目を見張るほど、凄いです。「マルセーユの幻想」は女装の美少年には犯罪小説がよく、似合うという一例です。「アキレウス あるいは嘘偽」は女装したアキレウスが魅了したのがダイダメイアの父だという

2022/05/30

coco.

詩・短編小説・随筆含めたアンソロジー集。全体を四分割すると、嘆きのギリシャ神話。不思議な出来事が巻き起こる中国怪奇古典。背筋まで湿気が這い寄る江戸戯曲。昭和に活躍した読み応えある文体の近代作家。日本の情緒を感じさせたのは、桜模様の振袖を着るお稚児さんの風習、頬を「李色」、声を「鶯の鳴き声」と比喩する文。三島由紀夫『孔雀』では、主題そっちのけで怪事件の真相に息を呑んだ。岡本かの子『美少年』からは、令嬢少女と下町少年の擦れ違い。運命の悪戯とも呼ぶべき心理描写にほろりとさせられた。

2014/03/07

魔魔男爵

古今東西の美少年ものの短編を集めたアンソロジーだが、長編からの抜粋(例『太平記』)や詩などもあり、読むに耐えるまともな質と量の短編は少な過ぎる。数ページしかないつまらない抜粋が多く感じる。読んで面白いのは「美少年」 岡本かの子、「美少年」 ダフネ・デュ・モーリア、「孔雀」 三島由紀夫、「槐多「二少年図」」 江戸川乱歩ぐらい。井原西鶴とか文体古すぎるので勘弁してくれと叫びたくなる。美少年愛者の為ではなくて美少年学者の為の資料本な感じ。実用(なんの?w)にはほとんどなりません。801も耽美もほとんどない黴本

2013/04/28

ふゆきち

美少年と言えば、ソネット第18番や稲垣足穂は欠かせません。書物の王国では後の巻でテーマになっている同性愛に関する話も多々あります。大体はそこそこな年の差。

2020/08/22

仮面堂

登録するのは初めてだけれども何度目かの再読。室生犀星のハードBL風作品との読メさんの呟きに誘われて『お小姓児太郎』をつまみ読み。

2013/01/31

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