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九人と死で十人だ 世界探偵小説全集(26)

九人と死で十人だ 世界探偵小説全集(26)

九人と死で十人だ 世界探偵小説全集(26)

作家
カーター・ディクスン
Carter Dickson
駒月雅子
出版社
国書刊行会
発売日
1999-12-01
ISBN
9784336041562
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九人と死で十人だ 世界探偵小説全集(26) / 感想・レビュー

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ホームズ

何回読んでも指紋のトリックはこれでうまくいくのかが疑問。謎としては面白いと思うんですけどね。長編としては内容が少し少ないのかな〜。その割にはカーの好きなベタなロマンスの部分は強引で唐突な結末だった気がする。ヘンリー卿も登場は面白いけど全体的にはおとなしめな感じで。

2013/09/03

二分五厘

第二次世界大戦中、ニューヨークからイギリス某港へと出航したエドワーディック号。軍需品輸送を担う面を持つこの商船は、ドイツ潜水艦が蠢く海域をも通過する。そんな訳ありの船の乗船客は九人…のはずだった。だが密かに語られる十人目の乗客、そして船室で喉を切り裂かれて女性船客が殺される。更に見つかった血痕指紋は、何故か船員・船客の誰にも当てはまらないものだった。久しぶりのH・M卿シリーズ。指紋トリックは「これでいいの?」感満載ですが、読ませます。翻訳がどうも自分に合わず残念だけど、卿と理髪店の店主の掛け合いが楽しい。

2018/10/29

みっぴー

タイトルが微妙なので読むのをためらっていたのですが…読んでよかった。面白かったです。舞台は第二次大戦下、米国から英国に向かう爆薬を積んだ商船。出港前に時限爆弾が発見されたり、ドイツのスパイが乗り込んでいるとの噂が広がったり、不穏な空気に包まれながら港をあとにします。乗客は9名のみ。その中の一人が殺され、残されていた犯人の指紋が乗客、船員の誰とも一致しなかった…クローズドサークルであの大胆なトリックを使うとは。面白かったけど、実は殺人事件より魚雷警報の方が怖かったです。

2015/07/15

**くま**

戦時下の状況をミステリに利用しているという、戦争ミステリとでも呼びたくなる作品。こういうのカーには結構多い・・・戦争中でもミステリが書けたんだから、やっぱり日本よりはるかに恵まれた状況だったのですね。実はこの作品のトリックを私は一瞬でわかってしまい、「え? 私がそんなに頭いいはずないのに、おかしい!」となぜか逆に焦ってしまったのですが、よそのレビューを読んで納得。乱歩が同じトリックでミステリを書いていて、私はそれを以前読んでました(しかも自分で忘れてた。笑)。地味な作品だけど訳が新しくて読みやすい。

2014/03/04

ホームズ

『ローリング邸の殺人』に次いで偶然にも同じようなトリック・・・。好きになれない感じのトリックがつづく。指紋の方のトリックもあれで成功するのでしょうか?カーの好きなベタなロマンスの方も強引な感じが・・・。まあH・Mの登場が今回は面白かった(笑)毛はえ薬を勧められるって(笑)

2011/03/07

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