ハイスクールU.S.A.: アメリカ学園映画のすべて
ハイスクールU.S.A.: アメリカ学園映画のすべて / 感想・レビュー
踊る猫
アカデミックなアプローチではない。ミーハーな……失礼、アマチュアな視聴者からのアプローチだ。ポップ・カルチャーに溺れて、散々好き勝手に作品を鑑賞しまくった挙げ句の果てに出来たのがこの本……と。だが、その素人臭い……失礼、イヤミではない視点から立ち現れるのは町山智浩氏ほど政治的ではなく、かと言って全く政治的でないというのともまた違った生々しい「アメリカ」の姿だ。単に娯楽のためのガイドブックとして読むのも有用だが、本書を片手に「USA」を知る探検の旅に出ることもまた有意義だろう。これこそが「カルスタ」かな!?
2018/05/31
シンクロニシティーーン
アメリカの学園もの(映画でもテレビでも)を観るんだったらこれを読まなくては!というくらい勉強になった。ジョックス、クインビー、サイドキックス、ゴス、ギークなどのグループの解説とかすごいわかりやすい。映画やPVでよく見るアレは“親のいぬ間のパーティー”というものだということや、非モテ男女にとってのプロムの重圧などがあることもわかった。自分が今アメリカの高校生だったら…などと妄想するのも楽しい。『ゴーストワールド』のソーラ・バーチが一番近いと思われるのだが。
2012/12/14
daiyuuki
スクールカーストの詳しい解説、学園内のヒエラルキーはランチを食べるカフェテリアの席で決まる、ジョン・ヒューズ監督の映画に始まる学園映画の歴史と変遷、学園映画のお約束(舞台と時間設定が限定されている、登場人物はそれぞれ学校で異なったグループに属している、シリアスとギャグが混在している)、学園映画の音楽の解説など、学園映画を見る上で欠かせない学園映画解説本です。
2013/07/12
あらま
見てない映画も多かったが、面白かった。ジョン・ヒューズ懐かしすぎ。対談にしないで、もっと情報量を多くしてもらった方がいいような気もしたけど。 あと、学園映画をみてアメリカの学校事情についてわかった気になるのはどうなんだろう。外国人が「けいおん」を見て日本の学校を語ったりするような事にならないのかな。
2011/02/22
_Stroszek
ジョン・ヒューズの作品を皮切りに、アメリカの学園映画の魅力を解説。映画のみならず、高校内の階層構造、音楽、文学、スポーツ、宗教など、解説は多岐にわたる。学園映画関係の資料を原書から紹介しており、レファレンスとしても使える。"Jocks," "Goth," Preps," "Geek," "Nerd"などの図解は、学園映画で各登場人物の役割を理解するのに役に立つことだろう。都市文化と郊外文化の違いなどにも触れており、勉強になる。第一章を読み終えたあとは、ジョン・ヒューズの映画を見直したくなること請け合い。
2010/09/07
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