モーフィー時計の午前零時
モーフィー時計の午前零時 / 感想・レビュー
ひ ほ@新潮部
図書室のキリギリスに登場した一冊。表題作のみ読了。チェスを知らなくても軽く読めました。
2018/05/08
kazi
チェスにちなんだ小説を集めたアンソロジー。著者リストを眺めてもウディ・アレン以外は知らん作家ばっかり。しかし作品の質は非常に高く読み応えありました。翻訳者の若島正ってどっかで聞いた名前だな~と思ってたら、超有名な詰将棋作家だよ!文学研究が本職だったのね。作品的には「去年の冬、マイアミで」が好み。少年の成長。チェスとの出会い。広がっていく世界。やがて少年は真の天才と出会って、自分の限界を知る・・。絶妙にほろ苦くて読後に深い余韻を残しました。超オススメ。それにしても作家の皆さんボビー・フィッシャー好きやな。
2020/10/09
愛玉子
チェスをテーマにした短編を集めたアンソロジー。ミステリやファンタジー、コメディなどバラエティに富んでいるが、どれもチェスの美しさと魔力に嵌まり込んだ人々を描いている。そのなかでも、ほろ苦い読後感の『去年の冬、マイアミで』や『マスター・ヤコブソン』がお気に入り。小川洋子氏が序文を書いているのだが、そこで彼女はチェスを指せないという驚愕の事実を知る。がっかりしたわけではなく、その想像力に改めて感服したのだけれど。
2010/06/07
hnzwd
チェス縛りのアンソロジー。SFよりから対戦に重きを置いた作等、バラエティに富んでる印象。複雑な感情の動きなど、翻訳が難しそうな表現も多く、チェスを知っているからこそ選べる名訳作品が揃っている気がしまた。表題作がやはり良いか。
2024/07/31
山のトンネル
チェス狂としても知られる翻訳家・若島正氏が編んだチェス短編集。チェスの魅力に取り憑かれ、チェス=人生になってしまった人々にまつわる物語が収められています。ミステリーあり、SFあり、コメディあり、観戦記あり、さまざまなジャンルのチェス小説がこれ一冊で楽しめます。本書を読めば、チェスの世界にどっぷりと浸ることが可能です。(hont編集部) 表題作よりユニコーンと戦う話とかウディ・アレンの神経症的メールチェスの話が面白かったという意見あり。
2024/02/15
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