交響する声の記録: 赤坂憲雄対話集
交響する声の記録: 赤坂憲雄対話集 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
山折哲雄先生は、参与観察という擬似科学的方法を疑うことを提案される(39頁)。研究者が中立・公平な理論を構築するには当事者になってはならぬ。民俗学では不満なのだ。色川大吉先生は、民衆史。民衆精神史、民衆思想史から始まる(154頁)。だからこそ、自分史をも研究上重要資料として活用する視点が出てくる。山口昌男先生によると、勝野金政はアナキストで島崎藤村と親戚であった(331頁)。機会があれば勝野氏のことは調べてみたい。山折先生は、北斎や広重の富士山の絵と旅人の大小は山の存在感を強調したかったため(416頁)。
2014/01/28
HTたまにYN@ぬ 積読消化中
色々と整理しながら読む必要が出てきたので、目次書き写して再読リストへ
2016/10/24
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