KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

怪奇・幻想・綺想文学集: 種村季弘翻訳集成

怪奇・幻想・綺想文学集: 種村季弘翻訳集成

怪奇・幻想・綺想文学集: 種村季弘翻訳集成

作家
種村季弘
出版社
国書刊行会
発売日
2012-02-27
ISBN
9784336054685
amazonで購入する

怪奇・幻想・綺想文学集: 種村季弘翻訳集成 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

藤月はな(灯れ松明の火)

ホフマン、マイリンクの因果関係が見いだせないためにじわじわ来る怖さは秀逸です。吸血鬼関連の物語が多い中、ラジオでのクラシック演奏に突然、他局のロック演奏が混線してくるような『ドラキュラ・ドラキュラ』の異色さに愕然とするしかない。ただ、訳で「アドレス」と表現されている点が古色蒼然めいた文章にひびを入れている感じがします。

2013/08/21

HANA

ゴシック調、神秘小説から前衛まで収められている分野は非常に幅広い。個人的に素晴らしいのはマイリンクが四篇も収録されていること。特に「こおろぎ遊び」は最後、黙示録的な地獄の予感だけが高まって終わるという最高の出来。「チンデレッラ博士の植物」も別の次元に行ってしまった男の悪夢と人体を元にした植物という傑作。「レオンハルト師」は魂の彷徨という神秘小説としては言う事無しの出来。もっと翻訳されればいいのに。他にもシュオップの「吸血鳥」等趣味に合うものが多すぎ。やはり独逸の怪奇小説は個人的に趣味のど真ん中である。

2012/05/19

兎乃

堂々の本体6200円A5判上製箱入り600頁、装幀・間村俊一氏。単独の訳書に未収録だった作品をまとめた大冊。小説・戯曲・詩など27人33作品を収録。4月から読み始めて、いろいろ浮気しながら読了。 お腹いっぱいです。もう、ホント素晴らしかったです。幻想文学ファンにとって宝物となる一冊だと思います。

2012/07/06

堆朱椿

マイリンクの「レオンハルト師」怖い。この作家さんは後期にはこういう、人間が生々しく怖い作品を書いているのかな。毒親怖すぎ。(この著者の作品もっと沢山読みたい…) ホフマンもいい感じ。本全体としては作品のトーンがバラついていて、私には読みにくかった。種村氏の翻訳集成なのでしかたないのですが…分冊して欲しかった。

2015/01/06

N.蘭子

図書館本なのでカバーが見られなくて残念。超分厚い堂々の6500円、今まで読んだ中で最高値?(ひっそり置かれてたけど私以外に誰か借りた人がいるのか心配)ああ、こんな本を自分で買って本棚に並べてみたい・・。もちろん中身も絢爛豪華、1か月かけて少しずつ大事に読んだ。

2013/07/17

感想・レビューをもっと見る