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幻想文学講義: 「幻想文学」インタビュー集成

幻想文学講義: 「幻想文学」インタビュー集成

幻想文学講義: 「幻想文学」インタビュー集成

作家
東雅夫
出版社
国書刊行会
発売日
2012-08-23
ISBN
9784336055200
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幻想文学講義: 「幻想文学」インタビュー集成 / 感想・レビュー

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コットン

雑誌『幻想文学』のインタビュー集で、はこちゃんからのオススメ本!幾つかは立ち読み済みですが、今回面白かったのが日陰丈吉のペンネームが富山の薬売りからのもじりだったり、松山俊太郎へのインタビューにおいて小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」で横文字の奇怪な語句が出てくるが、この作品の半ばまで書き進めたとき神経衰弱になり妄想が起こってそうゆう語句が出てくるとか・・・。幻想文学好きには読みどころ満載な1冊でした。

2013/01/06

藤月はな(灯れ松明の火)

再読。読んでいたことをすっかり、忘れていて自分の記憶の低下を思い知らされましたorzレイ・ブラッドベリは人によっては賛否両論なのにキングは大絶賛という点が共通しているのが可笑しい^^今回は山田風太郎氏の規制されるメディアと川本三郎氏の大人になりきれないひ弱な大人への言及が印象的でした。前者は報道規制によるフラストレーションが魔女狩りのようなSTAP報道へと繋がったのではないかという記事を観て、後者は父と予算使い込み、LINEでの恫喝など地方役人の大人とは思えない対応で感じたものを改めて突き付けられました。

2014/08/19

藤月はな(灯れ松明の火)

「幻想文学」で掲載された、中井英夫や澁澤龍彦、日影丈吉、赤江瀑らの幻想文学の大家から恩田陸、京極夏彦らの当時の新人ミステリー作家、佐野史郎、四谷シモン、木村榮一、中島河太郎など、知る人ぞ知る、翻訳家、書評家、俳優、人形作家らなどの幻想文学にこよなく、耽溺する人々へのインタヴュー。赤江瀑作品の当時の帯の文句や『狂骨の夢』の再読して分かる印象構成、インタヴュー当時の新刊内容(『死の泉』など)、作家の読書傾向も伺えて楽しいです。特に幻想文学への愛が伝わるリストのおかげで読みたい幻想小説がまた、増えました(笑)

2014/01/03

HANA

インタビュー集。季刊誌「幻想文学」から83編を厳選したもの。古くは澁澤、種村等の大御所から星新一、筒井康隆、最近は京極夏彦や恩田陸、皆川博子まで兎に角取材された層の厚い事。中には物故された人も多く、雑誌の長い歴史を少し垣間見れる気もする。内容も幻想文学についてストレートに語ったものからケルトや怪談等自分の守備範囲について語ったもの、作家なら自作品について語ったものなど実に多岐に渡っている。個人的にはホラー受容史や作家の自己作品解説に興味をそそられたが、誰でも自分の興味のある部分を見つけられると思う一冊。

2012/12/06

袖崎いたる

懐かしき季刊雑誌『幻想文学』上での、幻想文学について考えるのに重要であろうという基準から選抜されたインタビューの集成。いろいろな幻想文学関係の著名人が含蓄のあることを語っているのだけれど、概ね「幻想文学とは何か」という問いに対しては未決定性に留まっての回答をしている印象を受けた。個人的には大学を文学部へと進もうと考えている文学愛好家が読むとためになるのではないかと思えた。なんだかんだで、筒井康隆さんの「要するにいろいろな〝面白さ〟の種類を決める議論というのが、即ち文学論であるはず」という文句が心に残った。

2015/10/31

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