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絵本 化鳥

絵本 化鳥

絵本 化鳥

作家
泉鏡花
中川学
出版社
国書刊行会
発売日
2012-10-01
ISBN
9784336055446
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絵本 化鳥 / 感想・レビュー

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KAZOO

泉鏡花の童話的な作品をきれいな絵本してくれました。読んでいて非常に魅力的な本でした。鏡花の世界をこのような明るい気持ちのいい本で読むのも何か変わっていて新鮮な感じがしました。この絵を描かれた中川学さんという人については知りませんがかなり私好みの絵を描かれていて今後さらに読んでいこうという気にさせてくれました。

2023/12/04

starbro

先日読んだ「こわい絵本」に見開きで大きく紹介されていたので魅かれて読みました。「こわい絵本」紹介シリーズ第五弾です。当初、図書館で借りてその場で読もうとしたのですが、思いの外文書量が多かったので、家に持ち帰ってじっくり読みました。100年以上前に書かれたとは思えないほど、新しい発想で現代にも十分通じるものがあります。自然界で人間のみが特別な存在だと考えるのは、矢張り非常に烏滸がましいですね。泉鏡花の文章と中川学の絵が絶妙にシンクロし幽玄な世界観を醸し出しています。中川学の絵には遊び心が満ちています。

2015/08/29

masa@レビューお休み中

ふとしたきっかけで、泉鏡花が気になりはじめた。けれども、いきなり小説は読むのは難しいと思い、絵本を借りてみたのだが…。絵本となっても、簡単に理解できる内容ではなく、この世界が如何様なものかもよくわからないまま読み終えてしまった。主人公の少年は、母とふたりで暮らしている。橋を通る者から、橋銭をいただいて生計を立てている。しかし、何かがおかしい。少年は橋を通る者に驚き、学校でも浮いた存在である。何がおかしいのだ。それは、自分だけが正しいのか、それとも自分だけが間違っているのか、はたまたすべてがおかしいのか…。

2014/02/27

紫 綺

泉鏡花の生誕地である金沢市が主催する泉鏡花文学賞の制定40周年記念プロジェクトとして企画・制作された絵本。中川学さんの和ポップなイラストは絶品!!このイラストを観るだけでも、価値あり!!

2013/03/09

sin

落剝の母はいったいどのような辛酸を舐めたのであろうか?母はその子に人はみな畜生だと教え諭して、子は生き物は人も含めてみな同等であると理解したようである。遊ぶものとて少ない子の楽しみは世間一般がまるで動物園のように観えることであろうし、母と二人きりの充足感であろうが、ある日出会った五色の羽のお姉さんに心奪われて探し求めるのだけれども、やがて自らも鳥に違いないと恐れおののいた時に母の存在に繋ぎとめられる。きっとその母は羽衣を失った天女なのだろう…。可愛らしい絵、うつくしい文体。うつくしい、可愛らしい。

2016/10/19

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