食物アレルギーと生きる詩人の物語 お誕生日も命がけ (「希望の医療」シリーズ)
食物アレルギーと生きる詩人の物語 お誕生日も命がけ (「希望の医療」シリーズ) / 感想・レビュー
きゅー
多種多様なアレルギーを持っているサンドラは「汚染」された食物による死の危険と隣合せで生きている。一般人にとってはたんなる食物が、彼女にとっては劇物だ。彼女のように重症のアレルギー患者は、洗い切れず皿に残っていた微量なアレルゲンによってアナフィラキシーショックを起こすという。本書は彼女の自伝的なエッセイではあるが、アレルギーに対して社会的、経済的、政治的、医学的な面からもアプローチがされており、たんなる自伝とは一線を画している。アレルギーについて一般向けの本を探している方に対して強くおすすめしたい。
2015/05/22
readtuktuk
著者サンドラ・ビーズリーは、〈乳製品(山羊乳を含む)、卵、大豆、牛肉、海老、松の実、きゅうり、カンタロープメロン、ハネデューメロン、マンゴー、マカデミアナッツ、ピスタチオ、カシューナッツ、めかじき、マスタード。さらに、黴、埃、稲、樹木花粉、犬、兎、馬、羊毛〉。以上のものには食べたり飲んだりするのももちろん、触れても発症する。こういったアレルギーについて、僕は何も知らないで(幸運にも花粉症ぐらいなものだから)、例えば「私は猫アレルギーです」とかいう人にも心の中では軽く見ていた。だめだ、ちゃんとケアしないと。
2015/12/27
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