新編・日本幻想文学集成 第2巻
新編・日本幻想文学集成 第2巻 / 感想・レビュー
コットン
澁澤龍彦の未読のものが読みたくて。その他の作家は、つまみ読み。吉田健一は今回初めて読んだが『海坊主』の締めくくりが個性があって良い。
2024/06/01
ぐうぐう
澁澤龍彦、吉田健一、花田清輝、幸田露伴を収録した『新編 日本幻想文学集成』第二巻。「エッセイの小説」と副題が付けられているように、エッセイと小説が混在した編集となっている。が、不思議とそこに、垣根は感じない。特に澁澤龍彦の作品に、その印象を顕著に感じる。そもそも澁澤は、同人誌に小説を発表してはいたものの、そのデビューは翻訳家としてだった。編者である富士川義之の解説に「澁澤龍彦は初期の頃から奇怪な幻想世界にも、ロマンティックなエクゾティシズムにも耽溺しすぎるということがない」とあるが、(つづく)
2016/09/07
ハルバル
なぜ今まで吉田健一の文章が苦手だったのか?全く猛省の次第。それくらい今巻では一番魅力的に感じられた。おそらく彼の文章のいい意味での酩酊感は私が幻想小説を読む時の気分と当てはまるからだと思う。私は酒を飲めないのだが、文章でしたたか酔わされる。旅先の温泉などで読んだらピッタリではないか。読んで真っ先に思い出したのはハイヤームの「ルバイヤート」で、「飲むほどに思考が明晰になる」と記すこの作家のなんとスマートな酒の飲み方よ。酔っ払って管を撒く方には見習って欲しいくらいだ。(それでも「時間」「沼」は難しかったが)
2018/03/31
MUSHI MUSHI
澁澤龍彦 吉田 健一を読むのがやっとでした。 特に澁澤龍彦に面白いものがありました。幸田 露伴になると 残念ながら日本語が辛くなりました。
2016/11/13
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